モーターだけで73km走る! 電動化されたトヨタ「ヴェルファイア」は広くて静かで快適!! 快適性重視するなら「PHEV一択」です
HEVよりも走行時の快適性に優れるPHEV
冒頭でPHEVのメリットを挙げましたが、今回、「ヴェルファイア」のPHEVに試乗して感じたのは、快適性の向上においてもPHEV化が大きく貢献しているということでした。

「ヴェルファイア」のPHEVは車両重量2470kgとヘビー級ですが、カタログスペックにおける“BEV走行距離”は73kmを記録。駆動用バッテリーの残量があればエンジンは始動せずモーターだけで走れることから、走行中も静粛性抜群でHEVより快適度が高いのです。
「アルファード」や「ヴェルファイア」のようなプレミアムカーは、よりハイレベルな快適性を求めてPHEVを選ぶのもアリだな、と感じさせてくれます。
その上で、「アルファード」や「ヴェルファイア」のPHEVは大容量バッテリーを搭載していることから、「ハイブリッド」モード時もエンジンの回転数が上がりにくく、結果的に静粛性の向上につながっています。
ちなみに、「アルファード」と「ヴェルファイア」は一部のボディ補強やサスペンション設定などが異なっており、「アルファード」はより快適性を求めた味つけに、「ヴェルファイア」は操縦性を高めた味つけとなっています。
開発者によると「PHEVはHEVに比べてその差が小さい」とのことですが、確かに試乗した「ヴェルファイア」のPHEVは、HEVに比べて乗り心地が良化している印象。
PHEVのサスペンションは、「重量増に対応すべくバネが硬くなっているものの、低重心化を受けてショックアブソーバーはやわらかくしている」そうで、結果的に乗り心地がHEVより落ち着いた印象に仕上がっていました。
●「アルヴェル」のPHEVはどんなユーザーと好相性?
さて、そんな「アルファード」と「ヴェルファイア」のPHEVは、どんなユーザーとマッチングがいいのでしょうか?
何よりおすすめは、極上の快適性を味わいたいと考えるユーザーです。コンフォート性能に関しては、PHEVの静粛性と乗り心地はHEVを上回っているので、最高レベルの快適性をねらうのであればPHEV一択でしょう。
また「とにかく燃料の消費量を減らしたい人」や、「できるだけモーターで走りたいけれど、BEVを選ぶのはまだ抵抗がある」といった人にも、PHEVは最適な選択といえるでしょう。
もちろん、身近に充電設備がない人はPHEVのメリットを得にくいものの、それでもエンジン回転数の低下による静粛性の向上や乗り心地の良化といった美点は感じられるので、PHEVを選ぶ価値はしっかりあります。
「定期的に充電しなければPHEVのメリットを得られない」となりがちなPHEVですが、それ以外の美点をしっかり盛り込んできたトヨタのクルマづくりは、さすがというほかありません。
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