“王冠マーク”輝くトヨタ「クラウン・ヴェルファイア」の特別仕様車を中国で発見! 3列目シートも電動化!? 日本仕様への展開もあるか
中国ではなぜ「クラウン」ブランドで販売されるのか?
先頃開催された「上海モーターショー2025」のトヨタブースで、日本で見慣れているけれど何かが違う興味深いモデルが展示されていることに気づきました。それがラージミニバンの「クラウン・ヴェルファイア」。中国専用車でもなんでもなく、パッと見、フツーの「ヴェルファイア」なのですが、中国ではなぜか「クラウン」ブランドで売られているのです。

中国では、外資系企業が単独で事業を展開できなかったという背景があり、中国におけるトヨタ車は、広汽汽車集団との合弁となる広汽トヨタと、中国第一汽車集団との合弁である一汽トヨタというふたつの会社から発売されています。
そのため、広汽トヨタが「アルファード」を、一汽トヨタが「ヴェルファイア」を日本から輸入販売しているのですが、一汽トヨタはかつて「クラウン」を販売していた背景から、そのブランドイメージをセールスに活用すべく「ヴェルファイア」を「クラウン・ヴェルファイア」として販売しているのです。かつて日本でも、販売チャンネルごとに兄弟車をラインナップしていましたが、それに近い感覚の“大人の事情”があるわけです。
さて、そんな「クラウン・ヴェルファイア」ですが、車内を子細にチェックしていた筆者(工藤貴宏)はあることに気づき、思わず声を挙げそうになりました。なんだこれは……視線の先にあったのは、サードシート脇にある見慣れないスイッチ。なんと「クラウン・ヴェルファイア」は、サードシートが電動調整式になっていたのです。
現在、日本で販売されている「ヴェルファイア」、そして兄弟車の「アルファード」にも、3列目シートの電動調整機能はありません。にもかかわらず、「クラウン・ヴェルファイアのサードシートは電動調整式になっています。どうしてなのでしょう?
何を隠そう、実はトヨタブースに展示されていた「クラウン・ヴェルファイア」は、市販されているノーマルモデルではなく特別仕様、いわゆる参考出品車だったのです。しかも、日本サイドからの発案ではなく、中国人スタッフを中心とする現地サイドが、「中国人の好みを反映して具現した特別なモデル」なのだとか。
確かに、スイッチやシート周辺の作り込みを見ると試作っぽい雰囲気がプンプン。でも、すでに市販されており、ブースに並べていても多くの人は違いに気づかないであろう「クラウン・ヴェルファイア」ながら、サードシートの電動調整機能まで盛り込んでいるなんて……。「さては市販化を視野に入れているな!?」と考えない方が無理な話でしょう。
きっと次の大規模改良で、日本仕様の「アルファード」と「ヴェルファイア」にも上級グレードにサードシートの電動調整機能がつくだろう……と、根拠はありませんが筆者は期待を込めて予測します。
ちなみに今回の展示車両を見る限り、電動調整機能がつくと左右に跳ね上げてのシート格納はできなくなり、格納時は背もたれを前へ倒すだけとなりそう(ただし格納や展開も電動式)。
すなわち、サードシートの電動調整機能を手に入れられる人は、サードシートを左右に跳ね上げて格納する必要のない人、つまり、広いラゲッジスペースを必要としない人だけになりそうです。もちろん「もしも発売されれば」の話ですが……。
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