全長294mの客船「クイーン・エリザベス」ってどんな楽しみ方がある? 実際に乗ってわかった“プレミアムなクルーズ旅”とは【前編】
じつは手の届きやすい値段から用意されている
クイーン・エリザベス中央部分の探検はひとまず終了、自室に戻ります。クイーン・エリザベスはデッキ1からデッキ12まで(1階から12階)のフロアがあり、そのうちデッキ4から8を中心に客室が並びます。

今回はデッキ4の海側バルコニー(BF)という部屋が用意されていました。ダブルベッドにソファ、それにコンセントも豊富なデスクも用意され、パソコンを使った仕事も十分にできる環境です。この客室で、10日間2名1室で1人30万円前後といいます。

公海上を航行するクルーズ船でありながら、スターリンクを使った高速インターネット環境も用意(※有料)されているので、クルーズ船の旅の間、オンラインMTGも行い原稿のやり取りなども首尾なくおこなえました。
本来なら、こういう機会にデジタルデトックスを行って、混沌とした日常から解放されたいという願望もあったのですが、自宅でリモート仕事をしているのとほぼ同等の環境下、良いのか悪いのか仕事に支障は出ず、5日間の非日常の旅の中でも日常仕事もこなせてしまいました。

テーブルの上に用意されたウエルカムドリンクのスパークリングワインを開け、バルコニーでくつろいでいると、汽笛とともに18:30ごろ横浜港を出航。夕焼けの横浜ベイブリッジの奥に富士山もきれいに見え、旅情を掻き立てられます。

日も暮れてきたので夕食に向かいます。
クイーン・エリザベスはさまざまな場所にレストランがあり、有料のレストランやグリルクラス宿泊客専用のレストランもあるのですが、食事は基本的に無料です。初日はデッキ9にある一番広いリド・レストランでビュッフェ形式の食事をいただきます。
日本発着の航路ですが、食事をしている乗客を見てみると7割ほどが欧米系の外国人で、3割が日本人を含むアジア圏の人という印象でした。
なんとなくの先入観で「イギリス人は食事にこだわらない」という印象があり、クイーン・エリザベスもイギリスの船なので食事にはあまり期待していなかったのですが、ごめんなさい、謝ります。
和洋中のほかハラルメニューなども用意され、すべてがかなり美味しくお刺身なども新鮮。デザートも含めて質の高い食事を味わいました。

中でも美味しかったのがピザ。トッピングを自分でチョイスすると本格的な窯で焼き上げてくれるピザは、東京の有名店クラスの味わい。聞けばクイーン・エリザベスの現在の船長がイタリア人で、調理長とともに本場の味を徹底的に再現したとのこと。こんなところからも初日からこだわりを感じました。

食事に関しては3食ほぼ無料でいつでも食べられますが、ドリンクに関してはこのリド・レストラン以外では有料になります。ただ、エレベーターホール脇など各所にウォーターサーバーが設置されているので、クイーン・エリザベスの旅には水筒を持参していくと便利です。

部屋に帰りメールチェックをし、初日はこうして過ぎました。この日を含め旅程すべての天気は晴れていたのですが、深夜、東京湾から公海に出たあたりから「天気晴朗ナレドモ波高シ」で、今思えばこの初日の夜が一番船が揺れました。それはクローゼットの中のハンガーが揺れで音を立てる程度でしたが、それでも自分は船酔いすることもなく、ふかふかのベッドで普通に寝ることができました。
【後編に続きます】
※ ※ ※
キュナードは、2027年までクイーン・エリザベスの日本発着クルーズを予定しておらず、2028年以降も未定となっています。
今後クイーン・エリザベスはアメリカ・シアトルを発着としたアラスカクルーズ、マイアミを発着としたカリブ海クルーズという魅力的なクルーズの予定が控えています。
こうしたクルーズは、キュナードのホームページから日本語で、日本円で予約することが可能となっているのも大きな特徴です。クイーン・エリザベスのほか、キュナードの「クイーン・アン」「クイーン・メリー2」「クイーン・ヴィクトリア」4隻のクルーズの予約が可能です。
https://www.cunard.com/ja-jp
●取材協力:キュナード
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