コロナ禍で明暗!? ドイツ・プレミアムブランドのなかでBMWが苦戦する理由
一方、2019年はどうかといえば、1月に「3シリーズ」、2月に「X5」、3月に「Z4」、6月に「X7」、8月に「1シリーズ」、10月に「X1」、10月に「8シリーズグランクーペ」と「2シリーズグランクーペ」、12月に「X6」を投入している。しかも基幹モデルである3シリーズをはじめ、1シリーズなど台数を多く望めるモデルも多数含まれているのだ。
もともとBMWにとって2020年は、コロナ禍がなくても、新車の少ない我慢の一年の予定であったのだ。そして、その埋め合わせは、1シリーズや2シリーズ、X2、X4などに、新たにディーゼルエンジンのモデルを追加している。
ちなみに、MINIブランドでいえば、2020年は9月に「MINIクロスオーバー」を投入。MINIブランドは、もともとモデル数が少ないこともあり、2020年1月から11月の登録台数は1万7863台で前年比81.8%と、まずまずの成績となっている。
また、メルセデス・ベンツは2020年に、「GLS」、「GLEクーペ」、「GLB」、「GLA」、改良新型「Eクラス」というニューモデルを投入。
アウディは「Q3」、「Q3スポーツバック」、「RS3スポーツバック」、「RS3セダン」、「Q7」、「S6」、「S6アバント」、「S7スポーツバック、「S8」、「e-tronスポーツバック」、改良新型「A4」、「RS Q3」、「RS Q3スポーツバック」、「RS6アバント」、「RS7スポーツバック」、「RS Q8」という、驚くべき数のニューモデルを用意した。
メルセデス・ベンツは前年比86.2%、アウディは同91.5%という数字は、そのまま新型車の多さに比例しているように見える。アウディの販売は前年比91.5%だが、もしもコロナ禍でなければ、もっと数字を伸ばしたことだろう。やはり新車の効果は大きいということだ。
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そんなBMWだが、来年の2021年は挽回の年となるのだろうか。
しかし、じつのところ、BMWの2021年は、また我慢の年になりそうだ。なぜなら、やっぱり日本導入予定のニューモデルの数が少ないのだ。
振り返ってみると、BMWのラインナップのほとんどが、過去2年くらいに新型車へ代替、もしくはマイナーチェンジを実施してしまっている。
基本となる、1シリーズ、3シリーズ、5シリーズ、7シリーズは2019年と2020年に。SUVのXシリーズでいえば、2017年にフルモデルチェンジした「X3」が一番古く、ほかはすべて2018年以降に新型になっている。
そのため、年明けに新型「M3セダン」と「M4クーペ」が登場するのと、年の後半に数種のEVモデルが登場するくらいではないかという程度だろう。そう考えると、2021年は2020年よりもニューモデルは少ないかもしれないのだ。
BMWの苦戦は、残念ながら、もう少し続くかもしれない。
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