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省燃費だけじゃない! スバル新「フォレスター」の“ストロングハイブリッド”は「速さや快適性」も格上!! オフロード性能も抜群です

初期受注の8割を占める人気の“ストロングハイブリッド”

 デビュー後約1か月間での受注台数が1万台超えと、セールスの勢いがいいスバルの新しい「フォレスター」。

 新型には、ガソリンターボエンジンと“ストロングハイブリッド”というふたつのパワーユニットがラインナップされていますが、初期受注のうち8割を占める大人気となっているのが後者。なんと“ストロングハイブリッド”車の納期は、現状、1年超えだといいます。

 本記事では、そんな新型「フォレスター」で人気の“ストロングハイブリッド”車の実力を、公道試乗を通じてチェックしていきます。

スバル「フォレスター プレミアムS:HEV EX」
スバル「フォレスター プレミアムS:HEV EX」

 新型「フォレスター」には、2.5リッター水平対向4気筒自然吸気エンジンを核とする「S:HEV」と呼ばれる“ストロングハイブリッド”と、従来モデルから継承したモーターのつかない1.8リッター水平対向4気筒ガソリンターボエンジンという、ふたつのパワーユニットがラインナップされています。

 前者は、本革シートも選べる上級の「プレミアムS:HEV」系グレードと、はっ水機能を備えたシート&ラゲッジフロアを採用するアクティブな「Xブレイク(X-BREAK) S:HEV」系グレードに、後者は、スポーティ仕様の「スポーツ(SPORT)」系グレードに搭載されています。

 いきなり全体的な印象をお伝えするならば、“ストロングハイブリッド”のパワーフィールは、モーターのつかないガソリンターボエンジンに近い、というものでした。

 先代モデルと新型の「フォレスター」が搭載するガソリンターボエンジンは、かつてのように高回転域でのパワフルさを重視したものではなく、低回転域からしっかりとトルクが立ち上がって扱いやすく、一方でピークパワーは以前よりもひかえめという特性です。

 それに対し、2.5リッターエンジンを組み合わせる新しい“ストロングハイブリッド”も、排気量が大きめのエンジン+モーターアシストによる低回転域での力強さがポイント。さらに、トランスミッションはどちらも無段変速タイプなので、互いの加速フィールが似たようなものになってことは当然といえば当然かもしれません。

スバル「フォレスター プレミアムS:HEV EX」
スバル「フォレスター プレミアムS:HEV EX」

 ちなみに、停止状態からアクセルを全開にして100km/h到達までに要する時間(0-100km/h加速)は、ガソリンターボ車が8.6秒で“ストロングハイブリッド”車が9.6秒。1秒の違いがありますが、感覚的にはだいたい同じような速さといった印象です。

 参考までに先代モデルに搭載されていたマイルドハイブリッド“e-BOXER(イー・ボクサー)”搭載モデルは12.2秒だったので、新型の“ストロングハイブリッド”は劇的に速くなっているレベル。

 昨今、スバルが積極的にラインナップ拡大を図っている“ストロングハイブリッド”車は、従来モデルに対して燃費の向上がメリットだと語られることが多いパワーユニットですが、実は動力性能の向上も見逃せないポイントなのです。

“ストロングハイブリッド”車の加速タイムが先代の“e-BOXER”のそれより短縮された主な要因は、核となるエンジンの排気量拡大(2リッターから2.5リッターへ)と、モーター自体の出力アップ。システムが大幅に刷新された新型の“ストロングハイブリッド”は、従来モデルの“e-BOXER”とは全く別物なのです。

●速さ・燃費・快適性が“ストロングハイブリッド”の魅力

 速さ以外で注目すべきは、燃費のよさとモーター走行領域(=エンジンが停止した状態で走れる範囲)の拡大でしょう。

 とにもかくにも、新型「フォレスター」に“ストロングハイブリッド”車が設定された最大の理由は燃費向上です。カタログ記載のWLTCモード燃費が、先代“e-BOXER”車の14.0km/Lから新型では最大18.8km/Lまで伸びていることを見れば、その効果は一目瞭然です。

 さらに、ハイブリッドシステムの刷新は快適性にもいい影響をもたらしています。その原動力となっているのがモーター走行領域の拡大。先代の“e-BOXER”車ではほとんどなかった、エンジンを停止させた状態で走るというシーンが、力強いモーターを組み合わせた新型の“ストロングハイブリッド”では頻繁に起きるのです。

 一般的に、それは燃費向上につながるポイントですが、エンジンが停止すれば当然、エンジンに起因する振動や音も消えてしまいます。だから、モーターだけで走れると快適性も高まるのです。

 実際に市街地を走ってみると、そのメリットが絶大であることを実感しました。新型「フォレスター」の“ストロングハイブリッド”車は、先代モデルより明らかに快適であることを誰もが感じられるでしょう。

 ちなみに、モーター走行状態でアクセルペダルを深く踏み込むとエンジンが再始動しますが、その際、乗員に伝わるショックは全くなし。“ストロングハイブリッド”はそうした制御も見事なのでした。

Nextオフロードでも“ストロングハイブリッド”の有効性を実感
Gallery 【画像】「えっ!…」速さ・燃費・快適性がハイレベル! これがスバル新型「フォレスター」の“ストロングハイブリッド”です(30枚以上)

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