マイバッハの最新モデルで「メルセデスの底力」を改めて実感! 操っても乗っても“無の境地”に達する「EQS 680 SUV」のスゴさとは?
メルセデスはなんとスゴいモデルをつくったのだろう
もちろん、そういう気持ちにさせてくれるのは、動力性能だけではありません。インテリアの上質さと快適さも手伝っています。というか、それがあってこその“高みの見物”といえるでしょう。

「EQS 680 SUV」は、本来であれば3列シートが収まる広大なキャビンを、あえて2列シート用としたパッケージングを採用。リアシートは物理的に広いだけでなく、立派なシートによって旅客機のビジネスクラスくらいの感覚(クルマとしては文句なしにファーストクラス!)です。
その上、人が触れる部分は「レザーが張られていない部分ってあるの?」と思うくらい贅が尽くされた仕立てで、それもまた“金持ちケンカせず”という気持ちにさせてくれるのです。ドアまで電動で開閉するのだから恐れ入ります。さすがメルセデス・ベンツの最高峰サブブランド、メルセデス・マイバッハですね。
そんな「EQS 680 SUV」は、本来はドライバーズカーではなく、リアシートに乗る人のためのクルマ。だから気になるのは後席のインプレッションですが、そこでの乗り味はまるで空飛ぶ魔法のじゅうたん(乗ったことないけど)といっていいでしょう。路面からの入力など“無”であるかのように乗員を包み込み、極上の移動を約束してくれます。
音と振動がないモーターでの走りは、V12どころかV16エンジンをも超えるなめらかさで、それも快適性に貢献。とても澄んだ、波ひとつない湖の水面のような感じです。
ロールス・ロイスを始めとする超プレミアムブランドが、昨今、続々とBEVを送り出しているのは、エコ云々の前に極上の快適性を実現するため、と考えれば納得がいきます。
リアシートに座るなら、どんなにスゴいエンジンを搭載したモデルよりも、迷うまでもなくBEVがいいことを改めて実感しました。
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それにしても、メルセデスはなんとスゴいモデルをつくってしまったのでしょう。心が無になれる、運転していると仏のような懐の広さを得られる気がする……そんな気分を味わえるのが「EQS 680 SUV」というクルマなのです。
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