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ついに復活するホンダ新型「プレリュード」先行情報を公開! “タイプR”ゆずりのメカを搭載した“新時代のスポーツクーペ”は9月発売!! 上質なインテリアも注目です

スポーツカーらしくリアクォータースタイルが美しい

「プレリュード」といえば“低いボンネット高”をイメージする人も少なくないことでしょう。しかし、昨今の新車は安全性能(歩行者保護性能)との兼ね合いから、以前ほどボンネットの位置を低く設計できないのが現実です。

ホンダ新型「プレリュード」
ホンダ新型「プレリュード」

 そのため新型「プレリュード」のボンネット高も低くありませんが、それでいて全体のフォルムから美しいプロポーションを表現しているのは注目すべきポイントです。

 1325mmと低い全高に対して、全幅は1880mmとワイド。さらに全長は4520mmと、ディメンションそのものがワイド&ローのスタイリングを実現する根底にあるのです。

 また、細かい部分でいえば、普段は格納されていて必要なときだけせり出してくるリトラクタブル式ドアハンドルは、見た目のスマートさとともに、空気抵抗の低減にも貢献

 加えて、フロントタイヤ後方に備わるエアアウトレットにはしっかりと穴が開けられており、フロントタイヤ周辺の空気を抜いて負圧とすることでタイヤの接地性を高めるという“意味のある形状”となっています。こういったディテールも、見た目の演出だけでなく、しっかりと機能が備わっているのです。

 ちなみに、筆者が新型「プレリュード」のエクステリアで最も美しいと感じている部分は、斜め後方からやや俯瞰気味に見たリアフェンダーの周辺。張り出し感や、フェンダーからリアゲート後端の水平な面へとつながる面の表情の変化が美しいと思います。

 歴代のポルシェ「911」や“FD3S”型のマツダ「RX-7」、さらには、ホンダの初代「NSX」がそうであるように、スポーツカーはリアクォータースタイルの美しさが求められますが、その点、新型「プレリュード」が合格です。

 一方、インテリアのテーマは「スペシャルティカーとして2人の特別な時間を共有する」というもの。これは空前のブームとなった2代目や3代目の「プレリュード」と共通のコンセプトです。

 なかでも注目は、ハイバックタイプのシートでしょう。一般的に、左右のシートは同じ構造を採用しますが、新型「プレリュード」の場合、左右で設計思想を変えているのが面白いところです。

 異なるのは座面で、運転席側は座面左右の張り出しを高く&硬くしてホールド性を重視。一方の助手席は、そこを低く&やわらかくすることで乗降性や開放感に配慮しています。これまでありそうでなかったアイデアですね。

 手が触れる箇所はほぼ全面的にソフトパッド化が図られるなど質感も上々。500万円オーバーのプライスタグがウワサされるクーペということで、質感にもこだわっていることが伝わってきます。

 細かい部分では、ダッシュボードの助手席前に刻まれた「Prelude」というロゴの刺繍や金属製のシフトパドル、そして、ステリングの最上部に入れられたセンターマーキングなどが注目のポイントです。

 センターマーキングはレース車両などでよく見かけるもので、ステアリングをどれだけ切っているかがひと目で分かる目印。本格スポーツの「シビック タイプR」にも採用されていないのに、新型「プレリュード」に入れられたのは興味深いところです。

 ちなみに、多くの人はもう想像できていると思いますが、リアシート空間は大人が座るのにはタイト。あくまでも補助シートだと認識しておくのがいいでしょう。

* * *

 さて、「プレリュード」の復活にはどんな意味が込められているのでしょう。最も重要なことは「ホンダはスポーツモデルの開発・販売を止めない」という決意だと筆者は考えます。

 今、スポーツカーを取り巻く環境はかなり厳しく、人気の面でも、燃費や騒音といった規制面からも強い向かい風が吹いています。

 しかしホンダは、一般から4輪車メーカーという認識がなかった頃からF1で活躍し、最初に発売した4輪車はスポーツカーの「S500」というほどのレース好き、スポーツカー好きのブランドです。

 そのDNAが今なお脈々と受け継がれているからこそ、電動化時代になってもスポーツカーの灯を絶やしてはならないという強い思いがあるようです。

 新しい「プレリュード」は、そんな決意の下に生み出された新しい時代を見据えた電動スポーツカー。期待しないわけにはいきません!

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