これからのアウディ・デザインはこう変わる! 新型「コンセプトC」ミラノで世界初公開 “当面”エンジン車の生産継続も明言
デルナーCEOは当面PHEVやエンジン車の生産を継続明言
また、フロントフェンダーからドアを経てリアエンドに至るまでの部分が幅方向に力強く張り出した造形も印象的です。これもまたコンセプトCの特徴としてフラスチェラが強調している点のひとつです。

コンセプトCをモチーフとした量産モデルは、2028年初頭にデビューする計画です。
これについてフラスチェッラ氏は「コンセプトCは単なるショーモデルではなく、今後登場するモデルの予告編といっても差し支えのない存在です」と語っているので、そう遠くない将来にアウディのデザインが大胆に変革していくことは間違いなさそうです。
ちなみに、コンセプトCの“C”は、1930年代に活躍したアウトウニオンのレーシングカー“タイプC”に由来しています。
なるほど、コンセプトCとタイプCの間には、シルバーのボディカラーだけでなく、ミッドシップレイアウト、縦長のフロントグリルなど、多くの共通点があります。
その意味において、コンセプトCは突然変異的に誕生したものではなく、アウディの長い歴史に根ざしたデザインといえるでしょう。
1971年にイタリアのトスカーナ地方で生まれたフラスチェッラ氏は、カロッツェリアのひとつであるベルトーネに就職した後、フォードや韓国のキアなどに在籍。

2011年以降はジャガー・ランドローバーのチーフデザイナーとして活躍し、現行型の「ディフェンダー」や「レンジローバー」、「レンジローバー・スポーツ」などを手がけました。
伝統を重んじながらも革新性を重視し、シンプルでありながら個性的な美しさを追求するフラスチェッラ氏の姿勢は、彼のジャガー・ランドローバーの作品にも表れているような気がします。
ここまでコンセプトCのデザインを中心に解説してきましたが、「Clarity=明快さ」を中心とする思想はデザインだけでなく、アウディの企業経営にも取り入れられることになるとアウディCEOのゲルノート・デルナー氏は強調します。
「明快さは、アウディを経営するうえでの基本的な考え方になります」とデルナー。「私たちは製品、組織、そして経営プロセスのすべてにおいて本質を重視します。こうすることで、革新に向けた道筋を作り、技術的リーダーシップが発揮される環境を生み出していきます」
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