こんなランボ見たことない!? 予想価格は5億円前後 27年前のワンオフ・ランボルギーニがオークションに登場 戦闘機をモチーフとした「ディアブロ」ベースのスーパーカーとは
ディアブロをベースにして1台だけ製作されたコンセプトモデル
ベルギーのズートで開催される、ブロード アローのオークションに、1998年型のランボルギーニ「プレガンタ(Pregunta)」が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

プレガンタは、ランボルギーニがアウディ傘下となる前、1998年のパリモーターショーで発表されたランボルギーニのコンセプトカーです。
ディアブロをベースに、ボディワークとインテリアはフランスのコーチビルダーであるカロッセリエ・ウリエに委託されました。
ランボルギーニはウリエ社にエンジン、トランスミッション、クラッチ、シャシを提供し、エクステリアのスタイリングを託しました。
スタイリングは、以前ベルトーネのスタイリング ダイレクターであったマルチェロ・ガンディーニ氏の後継者で、ウリエ社のダイレクターであるマルク・デシャン氏が指揮を執りました。
ボディはカーボンファイバー製で、ダッソー ラファール戦闘機のマットダークグレーで塗装されました。
そして、ラップアラウンド式のキャノピーガラス、ジェット機のキャノピー型グリーンハウスを模したシザードア、キャビンを密閉可能な2枚の取り外し式ポリカーボネート製ルーフパネルなどが、ラファール戦闘機からインスパイアされました。
インテリアにも戦闘機のモチーフは引き継がれ、コクピットは操縦に集中する運転席と快適性重視の助手席に分かれ、航空機スタイルのシートにはアズールブルーのアルカンターラが採用され、黒のアクセント効いていました。
ドアミラーの代わりにセンターダッシュのモニターに映像を映すリアビューカメラ、GPSナビゲーション、光ファイバー式アンビエント照明、F1由来のデジタルクラスターなど、当時の最先端技術を駆使していました。
さらにアルパイン製オーディオ、シュロス製4点式ハーネス、OZ製ホイールなども装備し、未来的なデザインとイタリアの粋が見事に融合していました。
シャシやパワートレーンはディアブロの流用ですが、駆動方式はRWD(後輪駆動)とされ、バランス向上のためラジエターは前方に移されました。
5.7リッターのV12エンジンは537psと605Nmを発生し、ゲート式の5速MTと組み合わされました。
0‐100km/h加速は3.9秒、0‐1000m加速は20秒、最高速度は333km/hというパフォーマンスを発揮しました。
クイックシルバー製の特注ステンレス製エキゾーストシステム(触媒は非装着)により、ジェット戦闘機を彷彿とさせるプレガンタは荒々しいサウンドを発しました。
プレガンタは、1999年のジュネーブモーターショーにも展示されましたが、けっきょくアウディはこのコンセプトをペンディングしました。
ですが、この1台だけ作られたプレガンタは、ランボルギーニ社とウリエ社との契約で、2008年末までさまざまな展示会やイベントで展示されました。
2007年のレトロモビルで展示されたのを最後に、個人コレクションに売却され、その後18年間はそのコレクションに収められていました。
2008年のスパイタリアラリーに招待され、スパ・フランコルシャンサーキットでデモ走行を行いました。
2014年にランボルギーニ社からロ・ストリコ認定証を取得し、2021年には同社の公式クラシックカー修復部門による点検整備を実施しました。
その後、ランボルギーニ博物館に展示され、同社の歴史における真に特別かつ重要なマイルストーンとして、高く評価されています。
10年以上の時を経て、市場に現れたプレガンタは、ランボルギーニの歴史において唯一無二の存在であり、同社の独立した過去と、スーパーカーブーム復興を牽引した現代とを繋ぐ逸品となっています。
プレガンタは自動車デザインの未来に疑問を投げかけ、その答えは現代のスーパーカーに表れているといえるでしょう。
この1998年型のランボルギーニ プレガンタ、オークションでの落札価格は、250万ユーロ〜350万ユーロ(1ユーロ=約174円として、約4億3500万円〜約6億900万円)と予想されています。
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