“全長3.8mのコンパクトBEV”に加わった「SUVのようなアクティブ仕様」の魅力とは? ヒョンデ「インスタークロス」は“使える”上に遊び心も満点です
軽自動車BEVより「インスタークロス」がおすすめの理由
ヒョンデのコンパクトBEV(電気自動車)である「インスター」に追加された、アクティブ仕立てのモデル「インスタークロス」に試乗しました。

普段は街乗りに使いながら、休日にはちょっとした遠出もこなせるBEVを探しているという人にとって、「インスタークロス」は好相性のモデルだと筆者(工藤貴宏)は考えます。
全長3845mm、全幅1610mm、全高1715mm、ホイールベース2580mmとコンパクトな車体は、都市部はもちろんのこと、アウトドアフィールドなどの狭い道でも優れた取り回し性を発揮します。
というと「軽自動車でいいのでは?」と考える人がいるかもしれません。しかし、軽自動車(全長3400mm以下、全幅1480mm以下、高さ2000mm以下)よりワンサイズ大きい「インスタークロス」には、軽自動車にはないメリットがたくさんあるのです。
例えば動力性能。軽自動車BEVの代名詞ともいえる日産「サクラ」は、最高出力が64psで最大トルクは195Nmを発生します。
一方、フロア下に49kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載する「インスタークロス」の最高出力は、「サクラ」のそれを上回る115psで、最大トルクこそ147Nmとサクラに劣るものの、加速の伸びといったパワーがものをいうシーンでは力強さを実感できます。特に高速道路本線への合流や追い越し加速などが力強いですね。
運転環境や運転支援も充実していて、例えば、ドライビングポジションを整えるために重要なステアリング位置は、上下=チルトだけでなく前後=テレスコピックも調整可能。
また、ウインカーを出すとその方向のカメラ映像をメーターパネルに表示。しかも、ドアミラーより広い範囲を確認できるなど、死角を減らしてくれる機能を備えていて、安全に貢献すると同時に運転が苦手な人の不安を解消してくれます。
軽自動車を凌駕するアイテムといえば、快適なシートも見逃せません。前席シートヒーターは、今では軽自動車にも幅広く普及していますが、内蔵されたファンでシート表面を通風させてムレを防いでくれるシートベンチレーション機構は、軽自動車にはついていません。「インスタークロス」にはそれが標準装備されていて、暑い夏の快適性を大きく高めてくれます。
また、1500WのAC100Vコンセントが備わるのも「インスタークロス」のポイント。車内でスマホの充電はもちろんのこと、ドライヤーや電気ケトル、コーヒーメーカーなども使えるので、キャンプなどのレジャーシーンでも活躍してくれます。
こうした装備の充実ぶりに加えて、走りがいいのも軽自動車に対するアドバンテージ。もちろん、軽自動車のBEVも走りがどんどんよくなっていますが、高速道路での安定感などはやはりホイールベースが長くてトレッドが広い「インスタークロス」の方がしっかり踏ん張ってくれます。その分、運転していて疲れにくいので、ちょっとしたロングドライブを楽しみたいなら軽自動車BEVよりも「インスタークロス」の方がおすすめです。
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