凍った道でもちゃんと走って止まる! ヨコハマ新「アイスガード エイト」はどう進化? 実際に走ってわかった「やっぱ冬道は最新スタッドレスが安心するよね」感とは
車種を選ばず、氷上も雪上も安心して走り曲がり止まる
まずは新アイスガード8と、従来型のアイスガード7をカローラセダンに履かせて氷上で乗り比べます。

違いは歴然としていました。氷上制動はそれぞれ4本ずつ、30km/hからのフル制動を試したのですが、ブレーキ以前に発進からして印象がぜんぜん違って、氷の上でも素早く加速できて車速が上がる感じがします。

そこから30km/hを維持してポイントでフルブレーキングすると、新アイスガード8のほうが最初からしっかり路面に食いつく感覚があり、途中のABSが作動する間隔が緻密で、止まる5mぐらい前からもうすぐ止まれるぞという感覚が伝わってきます。
また止まるときのギュッという感覚も違います。最初から最後まで、いかにもコンパウンドがちゃんと仕事をしている感じがします。実際にも従来型よりもだいぶ短い距離で止まることができました。
続いて同じカローラセダンで、氷上円旋回を試しても違いは明らかです。

新アイスガード8のほうがトラクションが高く、クルマが前へ前へ進もうとする感覚があります。ピークスピードも1km/h速く、1周のラップタイムも1秒速くなりました。
この状況での1km/hや1秒というのは大きいのです。ハンドリングも舵の切り始めから応答性が違って、新アイスガード8のほうが遅れがなく、グリップ感があり、切り込んだ先でもまだ舵が利く余地が残っています。
続いて屋外に移動して、雪上でハンドリングとスラロームと制動などを試しました。
実をいうと、感触を掴んでおこうと先に従来型のアイスガード7に乗って、あらためてバランスのよさに感心したのですが、新しいアイスガード8に乗り換えると、全体的にさらにグリップが向上していることがわかりました。

フルブレーキでの制動距離には大差はないようですが、横方向のグリップとトラクションがだいぶ引き上げられていて、曲がるとフロントが食いつき、リアの収まりもいいので、よりクルマの動きが落ち着いたように感じられます。
発進時やアクセルを踏み増したときに前に進もうとする感覚も、やはりアイスガード8のほうがだいぶ強いように感じられます。説明されたとおり、タイヤの接地形状がだいぶ違う感覚があります。
横Gがかかった状態でアクセルを強めに踏んだときの反応も、新アイスガード8だとあまり横に逃げずに斜め前に進んでいきます。ESCのON/OFFやドライブモードをいろいろいじりながら走ったのですが、新アイスガード8はグリップが高いおかげで、スノーモードでも抑え込まれる感覚が小さく、よりリニアで走りやすいように感じられました。
さらに、スープラとアルファードのようなスポーツカーや大柄なミニバンでも問題なく雪上を走れることを確認しました。

スープラは、低扁平サイズでも特性にピーキーさがなく、コントロールしやすいことが印象的でした。
アルファードも乗りやすさは変わらず、重さに耐えられず腰砕けになることもありません。大きくて重たいクルマなので、カローラやスープラに比べるとブレーキで止まらない印象はありますが、横方向のグリップが高いおかげでよく曲がり、安心してドライブできます。

最後に雪上ハンドリングコースで、新アイスガード8を装着した4台に単独で試乗し、それぞれ走りのよさを体感しました。車両は内燃エンジンを積む4WDの「MINIカントリーマン」と前輪駆動のBMW「120i」、BEVであり後輪駆動のテスラ「モデル3」と前輪駆動の日産「サクラ」です。
駆動方式が違ってもトラクションに優れ、よく曲がってよく止まってくれるおかげで、意のままに操れる感覚は変わりません。
せっかくなので多少攻め気味に走ってみたりしたのですが、限界付近でもゆっくり滑り出すので動きが読みやすく、おかげで不安なく楽しく乗ることができました。
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