“ヒマラヤ山脈で鍛えられた”アドベンチャーバイクの実力とは? “世界最古のバイクメーカー”の新作「ヒマラヤ450」は砂地などの未舗装路も安心して走れます
ヒマラヤ走破をターゲットに開発されたアドベンチャーバイク
1901年に英国でバイクの生産をスタートし、“世界最古のバイクメーカー”と呼ばれるロイヤルエンフィールド。近年はインドを拠点に、幅広いラインナップを展開しています。

特に、現地においてヒマラヤを走るライダーたちから高評価を得ているのが「ヒマラヤ」シリーズ。標高5000mの高地を走れるよう開発されたアドベンチャーバイクで、「ヒマラヤを走るなら『ヒマラヤ』でなければ」といわれるほど支持されています。
先代モデルである「ヒマラヤ411」は411ccの空冷単気筒エンジンを搭載していましたが、2024年モデルに登場した後継モデルの「ヒマラヤ450」は水冷式の452ccへと進化。最高出力は40ps、最大トルクは40Nmを発生し、砂地の多いヒマラヤの未舗装路でも安心して走れるトルクフルな特性です。
新型エンジンに合わせてトランスミッションも6速化。これは高速道路を使って移動するツーリング時などにはありがたい進化といえるでしょう。
また、スロットルが電子制御化されたほか、ライドモードの切り替えにも対応。一気に現代的なバイクに進化した印象です。
足回りも、先代モデルは正立式だったフロントフォークがショーワ製の倒立式に。リアサスペンションもショーワ製になっていて、未舗装路はもちろんオンロードでの路面追従性も向上しています。
ホイールサイズは、フロントはオフロードでの走破性を高めるべく21インチを採用。対するリアは17インチとなっています。ちなみに、スタンダードモデルはチューブホイールですが、「プレミアム」グレードはチューブレス仕様となり、耐パンク性がアップしています。
「ヒマラヤ450」はアドベンチャーにカテゴライズされるモデルではありますが、そのルックスは他社のそれとは似ていない独特なもの。丸型LEDライトに大きめのスクリーンを組み合わせたフロントフェイスは愛らしい印象です。
曲面を組み合わせたような形状のガソリンタンクは容量17リットルで、金属パイプのプロテクターが装着されています。
シートはタンデム部分と分割されていて、高さを825mmと845mmに切り替えることができる構造となっています。
●水冷エンジンになっても変わらない大らかさを実感
先代の空冷単気筒SOHCエンジンを搭載した「ヒマラヤ411」は、いい意味で“大らかさ”を感じさせるバイクでした。
数値上の馬力をしぼり出すというよりは、標高が高くて過酷な環境でも使えるような余裕を持ったつくりで、高回転までガンガン回すよりもトルクを活かしてクルージングするのが得意な特性だったといえます。
一方、エンジンが水冷式のDOHCとなり、電子制御スロットルを与えられた「ヒマラヤ450」は、フィーリングが変化したのではないかと気になっていたのですが、大らかさを感じさせる特性はそのまま。最大トルクの90%を3000rpmで発生するため、低回転域から豊かなトルクを感じながら走れます。
のんびり走っても気持ちいいエンジンですが、その気になれば上まで回してパワーを取り出せるようになっています。これは「ヒマラヤ411」からの大きな進化といえるでしょう。
また、ライドモードの切り替えも可能になったので、シチュエーションや気分に合わせて走ることができます。
ライディングポジションは、アドベンチャーとオフロードバイクとの中間といった印象。車体はスリムでスタンディングもしやすいのですが、シートの着座部分はしっかりとお尻を受け止めてくれるので、オフ車のシートとは異なり長距離ツーリングでも快適です。
ハンドリングも大らかさを感じさせる特性。21インチの大径フロントホイールでバンクさせる操作も軽快ですが、ハンドリング自体はクイックではなく、やや大きく回り込むようなフィーリング。倒立式になったフロントフォークも硬すぎず、しなやかに動く特性でした。
ヒマラヤ山脈で鍛えられたというバックグラウンドを持つ「ヒマラヤ」シリーズですが、そんな過酷なシチェーションまで行かなくても、その魅力は味わうことができます。
あまり重すぎないバイクで長距離ツーリングへと出かけ、旅先でオフロードに出合ったら走破してみたいと考えているライダーには、魅力的な存在といえそうです。
●製品仕様
・価格(消費税込):88万円(プレミアムグレードは89万9800円)
・サイズ:全長2285×全幅852×全高1316mm
・シート高:825/845mm
・重量:195kg
・エンジン:水冷単気筒DOHC4バルブ
・総排気量:452cc
・最高出力:40ps/8000rpm
・最大トルク:40Nm/5500rpm
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