時速349.4キロを達成した当時の世界最速スーパーカー! 31年前の個体なのに走行距離はまさかの336キロ 極上のジャガー「XJ220」がオークションに登場 どんなクルマ?
281台生産されたうちの90番目に作られたXJ220
2025年11月にスイス・チューリッヒで開催されるブロードアローオークションに、1994年式ジャガー「XJ220」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。

1980年代後半、世界の自動車メーカーは「時速200マイル(約320km/h)の壁」を超えるスーパーカー開発競争にしのぎを削っていました。
1986年にポルシェが最高速317km/hを誇る「959」を発表すると、続いてフェラーリが324km/hの「F40」を投入。さらに1991年にはブガッティ「EB110」の登場の報も控えていました。
そんななか、1988年のル・マン24時間耐久レースで総合優勝を果たすなど、レース活動で成功を収めていたジャガーは、その技術力を公道用スーパーカーに注ぎ込もうと考えます。その結果生まれたのが、最高速354km/h(220マイル)を目標に掲げたXJ220でした。
このモデル名は、40年前に120マイル(193km/h)の最高速を記録した“XK120”へのオマージュでもありました。
1988年のバーミンガム・インターナショナル・モーターショーで初披露されたXJ220は、キース・ヘルフェットによるデザインで、エレガンスとアグレッシブさを兼ね備えたフォルムをまとっていました。
流れるようなラインにリトラクタブル式ヘッドライトを組み合わせ、全長4.9メートル、全幅2.0メートル、全高わずか1.15メートルという極端なプロポーションは、まさに“別格の存在感”を放っていました。生産は名門トム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)が担当しました。
当初は220台限定の予定でしたが、予約が殺到したために350台の限定生産が発表されます。ただし、その後の世界的な不況に伴い、最終的に281台が生産されました。
ワークスドライバーのマーティン・ブランドル選手がステアリングを握ったXJ220は、イタリアのナルド サーキットで、車名の220マイルにはわずかに届きませんでしたが349.4km/hを記録し、世界最速の市販車となったのです。
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今回紹介する車両は、その中でも生産90番目の個体で、1994年1月14日にフランスで初登録されました。
その後、このXJ220はスウェーデンに輸入され、2016年5月9日に登録。それ以降、このクルマはごく限られた走行しか行われておらず、カタログ掲載時点で走行距離はわずか336kmを示しています。
新車当時から丁寧に保管・整備されてきたことで、現在も驚くほど良好なコンディションを維持しています。その極めて低い走行距離と美しい状態に加え、XJ220特有の洗練されたスタイリング、圧倒的なパフォーマンス、そして輝かしいレースの血統が、この個体を特別な存在にしています。
この1994年式ジャガーXJ220、予想落札価格は42万スイスフランから47万スイスフラン(1スイスフラン190円換算で、日本円で約8000万円から約8960万円)とされています。
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