ロールス・ロイス「ファントム・センテナリー」世界初公開 ファントム誕生100周年を記念した25台限定の“特別なモデル”はすでに完売
リアシートは革張りでリアシートはファブリック、の意味は?
いっぽうのフロントシートはレザー張りですが、ここにもやはり精緻なアートワークが描かれています。

これはレーザー光でシート表皮に模様を刻み込むレーザーエッチングという手法で表現されたもの。こちらもロールスロイスの歴史がモチーフとなっていますが、その繊細な仕上がりには目を見張らされるものがあります。
ところで、フロントシートの生地がレザーでリアシートの生地がファブリックとされていることに疑問を抱いた方がいるかもしれません。実はこれ、馬車の時代から続く高級車の歴史にちなんだものです。
かつての馬車は、馬を操る御者は屋根のない座席に腰掛け、ゲストは屋根のある豪華なキャビン内に腰掛けていました。つまり、御者が腰掛けるフロントシートは雨ざらしになるわけで、このため耐候性に優れたレザーが用いられていました。
いっぽうキャビン内のシートにその心配はありません。そこで耐候性よりも掛け心地を優先させて、肌触りのいいファブリックが使われていたのです。ファントム・センテナリーのシートは、こういった伝統に基づいたものなのです。
ボディーカラーはシンプルなホワイトとブラックの2トーンカラーとされていますが、もちろん、そこにもロールス・ロイスらしいこだわりが詰まっています。
ペイントの上に塗装されるクリアコートは、一般的な透明フレークに代えてシャンパンカラーの粒子を用いているので、光の加減によって微妙に色合いが変化します。しかも、シャンパンカラーの粒子は一般的なクリアコートで用いられる透明フレークの2倍に相当する量とされているため、特別なファントムに相応しい深みのある輝きを発するのです。
また、フロントグリルの上に飾られたスピリット・オブ・エクスタシーは、1920年代に初めてファントムに採用された当時のデザインを再現するとともに、これをなんと18金で鋳造。その上から24金でメッキすることにより、特別な輝きを手に入れたといいます。
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なにからなにまで手の込んだ作りのファントム・センテナリー。価格は公表されていませんが、私の見たてでは1億円を軽く越えるはずです。
それでも、その美しさに魅了されたロールスロイスは少なくないらしく、予定された25台はすでに完売しているとのこと。まさに、ロールスロイスは私たちの想像を超えた世界に存在しているといえそうです。
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