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VW「トゥアレグ」に“ファイナルエディション”が欧州で登場 2026年にエンジンモデルが生産終了するフラッグシップSUVの歴史を振り返る

日本未導入の現行モデルは3代目

 独フォルクスワーゲン(VW)は2025年10月16日、プレミアムSUV「トゥアレグ」の特別仕様車「ファイナルエディション」を欧州で発表しました。

欧州で発表されたVW「トゥアレグ・ファイナルエディション」
欧州で発表されたVW「トゥアレグ・ファイナルエディション」

 日本未導入の、現行型となる3代目トゥアレグは2026年に内燃エンジンモデルの生産が終了します。これを記念して登場する特別仕様車、ファイナルエディションは、内外装ともに特別なデザインエレメントを特徴としています。

 全装備ラインにおいて、リアドアのウインドウ周辺には印象的な「FINAL EDITION」の文字がレーザー刻印され、シフトレバーのレザーにもエンボス加工されています。マルチカラーアンビエントライトは、エレガンス以上の装備ラインに標準装備されます。このロゴは、照明付きダッシュパネルトリムと照明付きサイドシルパネルモールディングにもあしらわれています。

 この特別仕様車は、2026年3月末まで欧州市場で注文可能です。車両価格は7万5025ユーロ(1ユーロ177円換算で日本円で約1325万円。ドイツの付加価値税VAT19%込)となっています。

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 トゥアレグは2002年に初代が登場した、VWにとって初のプレミアムセグメントモデルです。初代トゥアレグは、ポルシェ初代「カイエン」とプラットフォームを共有した兄弟モデルとなります。

 6段階設定のCDCエアサスペンションや電動ロール安定化装置など数多くの革新的技術を搭載、最大渡河水深は58cm、最大45度の斜面を走行することが可能でした。

 初代トゥアレグは日本でも発売されました。また2005年にはW12型エンジンを搭載した「W12スポーツ」も登場、こちらも日本に導入されています。初代モデルは全世界で47万1000台以上販売された、当時もっとも成功したプレミアムSUVのひとつでした。

 2代目トゥアレグは2010年のジュネーブショーで世界初公開。翌年には日本でも発売されました。2代目トゥアレグにはVW初のフルハイブリッドモデル「トゥアレグ3.0 V6 TSIハイブリッド」も用意され、2018年までの生産期間中に48万3000台以上を全世界で販売しました。

 現行モデルとなる3代目トゥアレグは2018年に世界初公開。このモデルは日本には未導入です。ホイールベースが2904mmに増加し、2代目モデルよりも車高が7mm低くなったことで、よりスポーティでスタイリッシュなデザインとなったのが特徴で、現在まで全世界で26万5000台以上を販売しています。

VW歴代「トゥアレグ」。トゥアレグ第1世代(右)と第2世代(左)と第3世代の記念モデル「EDITION 20」(中央)。
VW歴代「トゥアレグ」。トゥアレグ第1世代(右)と第2世代(左)と第3世代の記念モデル「EDITION 20」(中央)。

 トゥアレグはオフロードレースでも活躍しました。フォルクスワーゲン・モータースポーツが特別に開発した「レース・トゥアレグ」は、ダカールラリーにおいて活躍。2009年はジニエル・ドゥ・ヴィリエ選手、2010年はカルロス・サインツ選手、2011年はナセル・アル=アティヤ選手と、3年連続で総合優勝を果たしました。
 
 また2005年に米国カリフォルニア州で開催された自動運転車によるレース「グランドチャレンジ」でも優勝。自動車史上初のインテリジェント車両のひとつである「トゥアレグ・スタンレー」は、人の運転など介入一切無しに212kmのルートを6時間53分58秒で完走、トップでゴールしました。この際の参加車両は23台、ゴールに到達したのはわずか4台だったといいます。レーザー検出器、ステレオビジョン装置、カメラ、GPS、特別に開発された制御ソフトウェアを搭載したスタンレーは、起伏の多い地形を正確に走行しました。この勝利は、自動運転車開発における画期的な出来事であり、自動運転支援システムの始まりとなりました。

Gallery 【画像】VWのフラッグシップSUV「トゥアレグ」の輝かしい歴史を写真で振り返る(16枚)
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