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「ディアブロ」を超えるスーパーカーになる予定だった…27年前に登場したランボルギーニがオークションで高値落札 世界で1台だけの「プレグンタ」って知ってる?

ディアブロをベースにして1台だけ製作されたコンセプトモデル

 2025年10月にベルギーのズートで開催されたブロードアローオークションに、1998年型のランボルギーニ「Pregunta(プレグンタ)」が出品され、高値で落札されました。

 あまりその車名が知られていないモデルなのですが、いったいどんなクルマなのでしょうか。

オークションに出品され高値落札された1998年式ランボルギーニ「プレグンタ(Pregunta)」(c)BROAD ARROW Auctions
オークションに出品され高値落札された1998年式ランボルギーニ「プレグンタ(Pregunta)」(c)BROAD ARROW Auctions

 プレグンタは、ランボルギーニがアウディの傘下となる前の1998年、パリモーターショーで公開されたコンセプトカーです。

「ディアブロ」のシャシをベースに、ボディとインテリアの製作をいまは無きフランスのカロッセリエ・ユーリエが担当しました。

 ランボルギーニはエンジンやトランスミッションなど主要コンポーネントを提供し、デザインはユーリエのマルク・デシャン氏が統括。彼はかつてベルトーネでマルチェロ・ガンディーニ氏の後任を務めたデザイナーです。

 ボディはカーボンファイバー製で、塗装にはダッソー社の戦闘機ラファールのマットグレーが採用されました。

 キャノピー型のガラスルーフやシザードア、取り外し可能なポリカーボネート製ルーフパネルなど、随所に航空機の要素が取り入れられています。インテリアもその流れを受け継ぎ、ドライバー重視のコクピットレイアウトやブルーのアルカンターラシートが印象的です。

 装備面では、当時としては先進的なリアビューカメラやGPSナビ、光ファイバー式アンビエント照明、F1風デジタルメーターを搭載。アルパイン製オーディオやOZホイールなども組み合わせ、フランス的エレガンスとイタリアの情熱を融合させた一台に仕上げられています。

 メカニズムはディアブロ譲りの5.7リッターV型12気筒エンジンを搭載し、最高出力537馬力、最大トルク605Nmを発生。後輪駆動のレイアウトにより軽快な操縦性を実現し、0-100km/h加速3.9秒、最高速333km/hという俊足ぶりを発揮しました。

 専用のステンレス製エキゾーストから響くサウンドは、まさにジェット機のようだといわれます。

 このプレグンタは翌1999年のジュネーブモーターショーでも展示されましたが、アウディによる買収の影響で、プレガンタの量産化は見送られました。

 ただしこの唯一の試作車は、その後も展示活動に使われ、2008年まで各地のイベントに登場しています。最終的には個人コレクションに収められ、長らく非公開のまま保管されていましたが、ランボルギーニの公式クラシック部門で整備を受け、同社の博物館にも展示されました。

 プレグンタは、ランボルギーニが独自性を追求していた時代の象徴であり、ブランドが新たな時代へ進む前夜を物語る1台です。

 航空機を思わせるデザインや技術の先見性は、後のスーパーカーたちに通じるビジョンを提示していたといえるでしょう。
 
 最終的に214万3750ユーロ(1ユーロ=180円換算で日本円で約3億8490万円)で落札されました。

Gallery 【画像】市販化は夢に終わった…1台限りのランボ・コンセプトを写真で見る(30枚)
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