国産初の“最高時速200キロ超え”モデル! 59年前のダットサン・フェアレディがオークション登場 完璧にレストアされた極上の「2000スポーツ」の価値とは
落札予想価格は7万5000ドルから9万5000ドル
2026年3月に米国フロリダ州アメリア島で開催されるブロードアロー主催のオークションに、1967年式ダットサン「2000スポーツ」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。
ダットサン2000スポーツは、日本では2世代目「フェアレディ」と呼ばれるモデルです。
日本車がアメリカ市場で本格的な存在感を確立するよりもはるか以前から、ダットサン2000スポーツは公道とサーキットの双方で人々の視線を集めていました。
アメリカ車やヨーロッパ車に比べ、信頼性が高く、価格も現実的。それでいて走りの楽しさをしっかりと備えていたことが、このモデルの最大の魅力でした。
2リッターSOHC直列4気筒エンジンに、フロントディスクブレーキ、独立コイルスプリング式フロントサスペンション、深くホールドするバケットシートを組み合わせた構成は、当時の若きレーサー予備軍にとって抗いがたい存在であり、後に名優として知られるポール・ニューマンもその一人でした。
1967年に登場したSRL311型は、ダットサン・スポーツにさらなる革新をもたらします。特筆すべきは、当時としては非常に珍しかったスポーティな5速マニュアルトランスミッションの採用です。

1967年3月から11月までのわずか約700台のみが生産され、翌年の排出ガス規制や安全基準改定前に作られたこの仕様は、通称「1967.5」と呼ばれ、シリーズ中、もっとも価値のある存在として知られています。
今回出品される予定の1967年式ダットサン2000スポーツは、オフホワイトのボディにブラックのソフトトップ、そしてレッドのインテリアという美しい組み合わせで仕上げられています。
工場オプションのコンペティションパッケージを装備しており、デュアル・ミクニ・ソレックスキャブレター、大容量アルミオイルパン、そして特別な“B”レーシングカムシャフトにより、最高出力は150馬力へと引き上げられています。さらに、コレクターの間で真の1967.5年式を示す証とされる「Cの字にリベット留めされた」バルブカバーを備えている点も見逃せません。
この個体は17年間アリゾナの砂漠で眠っていた後、1999年に市場へと戻りました。手入れは必要でしたが、極めて良好なベース車両でした。
2016年にフロリダ在住の熱心なコレクターが取得し、翌年にはフルストリップによるオールペイントを実施。その後2018年、著名なダットサン・ロードスター専門家ウィリアム・ハーヴェイの手により、ナンバーズマッチのU20エンジンを含む徹底したレストアが行われました。
内装は専門工房によって張り替えられ、メーター類も専門業者で完全にリビルドされています。レストア後は東海岸の名だたるコンクールに出展され、クラス最優秀賞をはじめ、日本車イベントや名門コンクールで数々の賞を獲得。直近では2025年のモーターカー・キャバルケードで最優秀審査員賞にも輝いています。
レストア後の走行距離は約5000マイル。純正工具、予備のエンケイ製レーシングホイール、マニュアル類も揃ったこの一台は、市場に出たダットサン2000スポーツの中でも屈指の完成度を誇る存在と言えるでしょう。今なおコンクールの舞台で競争力を保ち続ける、まさに日本ライトウェイトスポーツの到達点です。
この1967年式ダットサン「2000スポーツ」、落札予想価格は7万5000ドルから9万5000ドル(1USドル=156.4円換算で、日本円で約1172万円から1485万円)とされています。
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