スーパーカーブームの時代も人気だった“BB” 52年前のフェラーリを発見 生産台数387台の中でも58台しか作られなかった“右ハンドル”「365GT4BB」の価値とは
予想落札価格は5310万円から5840万円
2026年1月にオンラインで開催されるブロードアローオークション主催の「UKオンライン」にて、1974年式フェラーリ「365GT4BB」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。

今回、オークションに出品予定のシャシナンバー17649は、フェラーリが12気筒ロードカーをミッドシップ時代へと導いた記念碑的モデル、365 GT4ベルリネッタ・ボクサーの中でも特筆すべき一台です。
1974年2月5日に完成した本車は、総生産387台のうちわずか58台しか存在しない希少な右ハンドルの英国仕様で、完成当初から現在に至るまでマッチングナンバーのエンジン(No.00039)を保持しています。新車時の仕様は、ブル・キアーロのボディにベージュのコノリーレザー内装という、極めて美しい組み合わせでした。
フェラーリ史研究家マルセル・マッシーニ氏の調査によれば、本車は英国のマラネロ・コンセッショネアーズを通じて1974年3月にデリバリーされ、最初のオーナーは著名なオフショア・ボートレーサーでありデザイナーでもあったドン・K・シード氏でした。
彼は1970年代のウノ・エンバシー・レーシング・チームで名を馳せ、後年には1989年ル・マン24時間レースでクラス2位に入賞するなど、モータースポーツ界でも知られる存在です。
1980年代以降、本車は複数の英国人オーナーに受け継がれました。その過程で内装の張り替えや登録番号の変更が行われつつも、継続的に愛情深く維持されてきました。
2006年以降は欧州各地の主要イベントにも多数参加し、グッドウッドやシルバーストーンといった名門の場でその姿を披露しています。
2014年から2020年にかけては、キー・モータースポーツによる9万4000ポンド超の大規模レストアが実施され、新車時と同じブル・キアーロとネロのツートーン外装、ネロレザー内装へと正確に復元されました。
レストア後の走行距離は1500マイル未満にとどまり、歴史的価値、希少性、完成度を兼ね備えた365GT4ベルリネッタ・ボクサーの優良例として高く評価される一台です。
この1974年式フェラーリ「365GT4BB」、予想落札価格は25万ポンドから27万5000ポンド(1GBポンド=212.4円換算で、日本円で約5310万円から5840万円)とされています。
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