ポルシェ911なのに伝統の“カエル顔”じゃない! リトラクタブルライトが逆に人気 38年前の930型911ターボ「フラットノーズ」とは
当時米国仕様に設定された高価なオプション
2026年1月にフランス・パリで開催されるRMサザビーズ主催のオークションに、1988年式ポルシェ911“フラットノーズ”クーペが出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。
このポルシェ911ターボは1987年11月23日に完成し、アメリカ市場向けとして出荷されました。
1988年4月18日にニューヨーク州ロングアイランド在住の初代オーナーによって引き取られており、ボディカラーはガーズレッド、インテリアはブラックレザーにレザーレット製ベルトラインという、当時らしいスポーティかつ上質な組み合わせが選択されています。
特筆すべきは、フラットノーズ仕様を示すオプションコード「M505」が指定されている点です。
このオプションは当時2万3000ドルという高額な設定で、ポップアップ式ヘッドライトを備えた特別なボディワークが与えられました。さらに、リミテッドスリップデフ、電動スポーツシート、電動サンルーフ、ベロア仕上げのラゲッジルームなど、充実したオプション装備も備えています。
1994年から2015年までは、カナダ・ケベック州の2人目のオーナーのもとで保管されていました。その後アメリカへ戻り、2016年にはペンシルベニア州で車両タイトルが発行されています。

のちにドイツ在住の現オーナーが取得し、2021年3月には著名なポルシェ専門家であるマンフレート・ルーゲン氏の手により、約8000ユーロを投じたトランスミッションのオーバーホールが実施されました。
さらに翌2022年2月には、マッチングナンバーを保つ3.3リッター空冷ターボ水平対向6気筒エンジンのフルオーバーホールと、新しいエキゾーストシステムの装着が同じくルーゲン氏によって行われています。この作業には5万4000ユーロ以上が費やされ、ダイナモメーター計測では最高出力370馬力、最大トルク499Nmという非常に力強い数値を記録しています。
現在、走行距離4万1879マイル(約6万7400km)を示しており、ポルシェ発行の真正性証明書(コピー)に加え、近年実施された主要整備の請求書一式が付属します。
希少なフラットノーズ仕様ならではの存在感と、徹底したメンテナンス履歴を兼ね備えた、極めて魅力的な911ターボです。
この1988年式ポルシェ911“フラットノーズ”クーペ、落札予想価格は16万ユーロから20万ユーロ(1ユーロ=184.2円換算で、日本円で約2946万円から3683万円)とされています。
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