1650万円でも安い!? TOM’Sが本気で組んだトヨタAE86型「カローラ レビン」とは? 伝説の“井桁ホイール”と“グループA譲りのエンジン”採用の究極のレストアカー
TOM’S流のコンセプトを貫いてレストア&チューニング
「東京オートサロン2026」の会場で、ひときわ注目を集めるトヨタAE86型「カローラ レビン」がありました。それが、長年、トヨタとともにモータースポーツ活動を展開し、トヨタ車のチューニング&カスタマイズパーツをつくり続けてきたTOM’SのAE86です。“TOM’S HERITAGE”と銘打たれたプロジェクトの下に誕生した珠玉のAE86は、どんなモデルなのでしょう?
TOM’Sは「東京オートサロン2024」において、レストア&チューニングを施した80型「スープラ」を展示するとともに、新プロジェクト“TOM’S HERITAGE”を発表しました。
ホームページに「オリジナルを敬い、現代に通じる走りへ。」と記載されているとおり、“TOM’S HERITAGE”はエクステリアやインテリアなどのデザイン面は当時をリスペクトしたリメイク&カスタマイズにとどめつつ、走行性能を現代のレベルへとアップデートする……そんなTOM’S流のレストアとチューニングを目指しています。
“TOM’S HERITAGE”の各モデルは単なるデモカーではなく、販売やサービス提供を前提としていることも特徴です。今回展示されたAE86を例に取ると、価格(消費税込)は、車両込みで1650万円~、ベース車両を持ちこんだ場合は同1320万円~となっています。この金額はあくまで一例で、レストアやチューニングの内容によって変わってくるといいます。
80型「スープラ」に続く“TOM’S HERITAGE”の第2弾として選ばれたAE86は、トヨタのワークス的存在としてグループAレースをAE86で戦ったノウハウを持ち、さらに長年、数々のレースカテゴリーで4A-GEエンジンのチューナーとして活躍してきたTOM’Sならではのノウハウが、ふんだんに生かされるチョイスといえます。

TOM’Sがレースで勝つために培ってきた知見が生かされているのが、ボディとエンジンです。
ボディは「東京オートサロン2025」に展示されていたホワイトボディをベースに仕上げていますが、作業は通常のレストアのような腐食個所の修復だけにとどまりません。なんとモータースポーツで勝つために得た知見をフィードバックしたスポット増しが施されているのです。
ボディ剛性は各種性能に大きな影響するため、“TOM’S HERITAGE”のAE86はボディ自体が各種チューニングを進めるための最高の素材といえそうです。
そしてエンジン。“TOM’S HERITAGE”では、A、B、Cといった3つのエンジンスペックを用意。Aは耐久性を重視したオーバーホール+αの仕様。Bは耐久性と性能のバランスを重視したよりハイパフォーマンス仕様。そして、Cはユーザーの好みに合わせたオーダーメイドの仕様となっています。
このうち、「オートサロン2026」で展示されたAE86には、スペックBのエンジンが搭載されていました。AE86に搭載されていたものではなく、AE101に搭載されていた5バルブエンジンをベースにチューニングが施されており、ストリートユースの4A-GEとしてはハイパワーな195馬力を発生します。
今回、“TOM’S HERITAGE”がAE101の4A-GEをベースとしたのには、大きな理由があります。それは「グループA時代に最も開発を熟成させた4A-GE」だから。AE101の5バルブはTOM’Sが性能を向上させた4A-GEの最終進化系であり、そのノウハウを存分に投入できるからこその選択となったのです。
●アイコニックな“井桁”ホイールも復刻
さらに今回、“TOM’S HERITAGE”がAE86に取り組むに当たり、復刻されたアイコニックなパーツがあります。それが“井桁”ホイール。
当時、TOM’Sが参戦していたツーリングカーレースのマシンに採用されていたこのホイールはアフターパーツとしても販売され、AE86オーナーの間で人気を博しました。
そうした経緯から、“TOM’S HERITAGE”はこのアイコニックなホイールのデザインを踏襲した新ホイールを開発したのです。サイズは15インチで、各種オフセットサイズに対応できる2ピース構造を採用しています。
ちなみに、単純にデザインだけトレースしたものではなく、現代的なアップデートを感じさせる仕上がりとなっています。復刻されたこのアイコニックなホイールも、“TOM’S HERITAGE”のこだわりを感じられるアイテムといえそうです。
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1台1台、オーナーの要望に応えて製作されるという“TOM’S HERITAGE”のAE86。極上のAE86を手に入れたい人は、要チェックな存在といえそうです。
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