80年代には大人気だった! かつて「ボーイズレーサー」と呼ばれた“軽量・コンパクト”なスポーティクーペ3選
続いては日産の“珍車”とトヨタの“ド定番”
●日産「パルサーエクサ」
日産のコンパクトカー、パルサーの初代はチェリーの後継車として1978年(昭和53年)に登場しました。
初代パルサーは3ドア/5ドア ハッチバックと、リアにハッチゲートを備えたクーペをラインナップしていました。
1982年(昭和57年)に2代目にフルモデルチェンジされたとき、クーペは「パルサーエクサ(EXA)」という車名になり、デザインを一新しました。

ヘッドランプにはリトラクタブル(格納式)を採用し、ウエッジシェイプでCd値=0.37の超空力フォルムは、それまでの日産車にはないものでした。
また、日本車で初めてドアミラーを採用したことでも知られています。
スタイリングは斬新でしたが、パワーユニットは普通の1.5リッターSOHCのE15E型だったため、ファンからは「モアパワー!」の声が上がりました。
これに対応するため、翌1983年(昭和58年)5月にE15E型にターボチャージャーを装着したE15E・T型エンジン搭載車が設定され、最高出力は95psから115psにアップされました。
このエクサターボは前述のAE86型レビン/トレノが発表される6日前に発表され、日産のトヨタへの対抗意識が伺えます。
低回転域から過給を開始する超広域ターボのパワーに合わせてサスペンションも強化されていました。
さらに、4輪ディスクブレーキや175/70SR13タイヤ、ブースト計を配したメーターパネル、スポーツシートなど、専用装備が奢られていました。
●トヨタ「カローラレビン」/「スプリンタートレノ」(AE86型)
トヨタのベストセラーカー、カローラと姉妹車のスプリンターには、カローラレビン(以下、レビン)/スプリンタートレノ(以下、トレノ)という、クーペ ボディにDOHCエンジンを搭載した高性能モデルを設定していました。
1983年(昭和58年)5月、カローラ/スプリンターは5代目にフルモデルチェンジされ、セダン系はFF化されました。
ですが、スポーティモデルのレビン/トレノはFRのままフルモデルチェンジされ、スポーツモデルのファンを安心させました。

しかも、搭載エンジンはそれまでの2バルブDOHCの2T-G型から、新開発の4バルブDOHCの4A-G型に換装されたのです。
最高出力130psを発生する4A-G型エンジンの最高許容回転数は7700rpmで、7000rpmオーバーまで一気に吹け上がる好レスポンスにファンは感激しました。
このレビン/トレノ、型式名が「AE86」だったことから、ファンからは「ハチロク」という愛称で呼ばれ、それが現在のGR 86(先代はトヨタ 86)に継承されていることは、クルマ好きならご存知でしょう。
シャシそのものは先代のTE71型のキャリーオーバーなのでリアサスは4リンクのままでしたが、熟成されたFRならではの足まわりはドリフト走行にも向いており、モータースポーツ入門車としても最適なクルマでした。
ボディタイプは2ドア ノッチバックと3ドア ハッチバックを設定し、上級グレードにはデジタルメーターを採用するなど、先進装備も注目されました。
また、漫画「頭文字D」によって、AE86型レビン/トレノの人気はさらに高まり、いまや中古車で手に入れるのは極めて困難な1台になっています。
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