640馬力のV12エンジンに6速マニュアルを組み合わせたフラッグシップ・スーパーカー! 世界で88台しか作られなかった17年前の特別なランボ「ムルシエラゴ」とは
2026年4月にモナコで開催されるRMサザビーズ主催のオークションに、2009年式ランボルギーニ「Murciélago LP640-4(ムルシエラゴLP640−4)」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。
ムルシエラゴLP640−4は、2006年のジュネーブモーターショー2006で発表されたフラッグシップモデルの進化版であり、従来のムルシエラゴを大きく進化させた1台です。
フロントおよびリアのデザイン刷新や大型センターエキゾーストの採用、空力性能の向上により、より攻撃的なスタイリングと高い走行性能を実現しています。
非対称サイドインテークの左側はオイルクーラーへと導かれており、機能美を備えた設計が光ります。インテリアも改良され、ヘッドルームの拡大や新設計のダッシュボード、オーディオのアップグレードによって快適性も向上しています。
パワートレインには改良型の6.5リッターV12エンジンを搭載し、最高出力は640馬力に達します。
さらに6速eギア・トランスミッションにはローンチコントロールが追加され、0-100km/h加速はわずか3.4秒、最高速度は340km/hに到達します。

当時のランボルギーニは、シングルクラッチ式ATを先進的な選択肢として推進しており、従来のマニュアルトランスミッションは次第に姿を消していきました。
そのため、3ペダル仕様のムルシエラゴは現在では非常に希少な存在となっています。近年では、ゲート式6速マニュアルの魅力が再評価され、アナログな操作感とダイレクトなドライビング体験が愛好家から高く評価されています。
ここで紹介する2009年式モデルは、6速ゲート式マニュアルを備えたLP640-4クーペのうち、わずか88台の1台とされ、さらにボディカラーが「チェレステ・フィービ」で仕上げられた唯一の個体といわれています。
インテリアも特注仕様で、ネロ・ペルセウスのダイヤモンドステッチレザーと、アズーロ・オーストラリスのレザーが組み合わされたツートンカラーが採用されています。加えて、ヘルメラホイールやガラス製エンジンカバー、カーボンセラミックブレーキ、ブランディングパッケージなど、充実したオプションが装備されています。
この車両は新車時、中東向け仕様としてオマーンに納車され、2009年5月4日に登録されました。その後ドバイを経てヨーロッパへ渡り、2010年にはドイツに輸入されています。同年にはスイス・サンモリッツで開催されたインターナショナル・ランボルギーニミーティング2010に参加し、アルプスの美しい景観の中を100台以上のランボルギーニとともに走行しました。
その後も正規ディーラーにて継続的な整備が行われ、現在の走行距離は約3万1916kmとなっています。オーナーズマニュアルやバッテリーメンテナーも付属しています。
ワンオフに近い特別仕様と希少なゲート式マニュアルを備えたこのムルシエラゴLP640-4は、ランボルギーニにおける“最後のアナログV12スーパーカー”ともいえる存在です。
機械的な操作感と官能的なドライビング体験を兼ね備えたこのモデルは、現在ではコレクターの間でも非常に高い人気を誇ります。
そんな2009年式ランボルギーニ「ムルシエラゴLP640−4」、予想落札価格は85万ユーロから115万ユーロ(1ユーロ=183.87円換算で、日本円で約1億5629万円から2億1145万円)とされています。
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