トムスが手がけた「総額1650万円のハチロク」のレストアプロジェクトが衝撃!『頭文字D』も真っ青の“フルチューン「カローラ レビン」”の正体とは
レースで磨いた技術を市販車へ! トムス発「1650万円のハチロク」
国内外の新旧名車が一堂に展示された自動車イベント「オートモビルカウンシル2026」において、SUPER GTに代表される国内モータースポーツ活動で知られるトムス(TOM’S)が1台の旧車を展示しました。
それは、“ハチロク”の愛称で親しまれるライトウェイトFRスポーツカー「カローラ レビン」。新車かと勘違いするほどの輝きを放つレストア車ですが、その制作にはトムスならではの技術と思いが込められていました。
トムスブースに鎮座していたのは、走り屋から絶大な人気を誇るスポーツクーペ「カローラ レビン」。1983年~1987年に姉妹モデルである「スプリンター トレノ」とともに販売され、適度なパワーと後輪駆動によるコントロールの楽しさが“走り屋”たちから支持され、今も高い人気を誇っています。
また、1995年に連載が始まった漫画『頭文字D』で主人公の相棒として活躍したこともあり、幅広い世代からカルト的な人気を集めるモデルとしても知られています。
今回、トムスが展示したのは“TOM’S HERITAGE”が手がけたモデル。同プロジェクトは、エクステリアやインテリアなどのデザイン面は当時をリスペクトしたリメイク&カスタマイズにとどめつつ、走行性能を現代レベルへとアップデートするレストアとチューニングを目指しています。
今回展示された“ハチロク”も、この方針に沿って内外装から機関までフルレストアが施されています。
トムスはこれまでも、長年のモータースポーツ活動で培ってきた技術をフィードバックした市販車向けパーツを開発・販売してきました。なかでも“ハチロク”は、新車当時にレース活動を展開。そのノウハウを持つ当時のメカニックたちが今も在籍しているのは大きな力となっています。
また、新旧の技術者たちが同じプロジェクトに携わることで、技術の継承を図るのも狙いのひとつとなっています。

そんな“TOM’S HERITAGE”が手がけた“ハチロク”の象徴ともいえるのがエンジンです。当時、レーシングカーのエンジンを担当していた熟練のレースメカニックが組み上げたもので、単にオーバーホールされたものではなく、低速域から高速域まで全域にわたってフラットなトルク特性を実現。街乗りからサーキットまで楽しめるものに仕上げられています。
グリーンに塗られた専用のエンジンヘッドは、トムスのコンプリートエンジンであることを示す証で、1基ずつシリアルナンバーが与えられます。この貴重なエンジンが今回の車両には搭載されています。
ベースモデルとなったのは、トムスが入手した後期型の「カローラ レビン 3ドア GT-APEX」。内装の欠品パーツはほぼなく、状態は良好だったそうですが、“ハチロク”の弱点であるサビはやはり生じており、すべてをバラし、ホワイトボディを仕上げるところから作業はスタートしたそうです。
そのホワイトボディは「東京オートサロン2025」に出展されていたため、ご覧になった人もいるかもしれません。それから約1年の歳月をかけて誕生されたのが、今回の車両というわけです。
そして、今回のレストアで最も手間を要したのは、ボディとエンジンだといいます。
ボディはサビ対策など、その大変さを想像できますが、トムスが得意とするエンジンで苦労を強いられた理由は、型式こそ“4A-G”と呼ばれる新車時と同じものながら、ボアアップによる排気量拡大やレース用エンジンをベースとする20バルブヘッドへとチューニングが施されているため。
また、20バルブの“4A-G”は前輪駆動車向けの横置き仕様しか生産されておらず、同エンジン搭載のレーシングマシンを手がけた経験を持つトムスでも、搭載位置の変更には試行錯誤が必要だったそうです。
ちなみに今回の車両は、すでにオーナーが決定済み。ナンバーを再取得すべく登録作業をおこなった後、オーナーのためのストリート仕様のチューニングと実走確認を経て納車されるそうです。気になる価格(消費税込)は1650万円。ベース車の参考価格が330万円とのことなので、レストア費はざっと1320万円ということになります。
問い合わせも多く、世間からの注目度の高さをうかがわせる“TOM’S HERITAGE”。同社では、各オーナーが所有する愛車をベースとしたレストアはもちろんのこと、ベース車探しから対応可能だといいます。
また、レストアやチューニングの内容はベース車に合わせて変更可能で、1台ずつ価格は異なるとのこと。そのため上記の1320万円という価格は、あくまでひとつの指標といえそうです。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
ブローバが腕時計の常識を曲げてから10年…「CURV(カーブ)」10周年モデルが証明した小径化による究極のフィット感とクリエイション【PR】