VAGUE(ヴァーグ)

ただ癒されるってだけじゃない! 神話や歴史書にも名を残す“由緒正しき”温泉地 1000年以上愛され続ける「古湯」3選

最後は誰もが一度は聞いたことがあるであろう兵庫県の名湯

●兵庫県「有馬温泉」

 そして3か所目は、兵庫県神戸市に位置する「有馬温泉」です。

 有馬温泉は、大已貴命と少彦名命の二柱の神が、傷を癒す三羽のカラスを見て発見したという神話が語り継がれており、温泉のありかを教えたカラスは「有馬の三羽からす」と呼ばれています。

兵庫県「有馬温泉」
兵庫県「有馬温泉」

 また、『日本書紀』には、飛鳥時代の天皇が長期間にわたって滞在した記録が残されています。

 たとえば、奈良時代の名僧である行基が温泉地としての基礎を築き、平安時代には清少納言の『枕草子』に天下三大名湯のひとつとして記されるなど、時代を問わず多くの人々に愛されてきました。

 有馬温泉の泉質は、環境省が療養泉として指定する9つの主成分のうち、硫黄泉と酸性泉を除く7つが含まれるという、世界的にも珍しい混合泉です。

 大きく分けて、鉄分と塩分を含んだ「金泉」と、炭酸やラドンを含む「銀泉」の2種類が存在します。

 金泉は塩分が肌に薄い皮膜をつくるため保湿効果が持続し、冷え性や腰痛のほか、殺菌作用による感染性皮膚疾患などへの適応症があります。

 一方の銀泉は、毛細血管を拡張させる炭酸泉や、自然治癒力を高めるラドン泉が含まれており、高血圧症などへの効果が期待できます。

 温泉街には、日帰りで利用できる公共の外湯として「金の湯」と「銀の湯」の2か所が設けられています。

 また、金の湯の横には無料で利用できる足湯も併設されており、有馬の風情を感じながら気軽に温泉の効能を体感できるのも魅力とされています。

※ ※ ※

 今回取り上げた3つの温泉地は、いずれも神話や歴史書にその名が刻まれており、古代の人々も同じように湯の効能を享受していました。

 現代の温泉街には、それぞれ独自の泉質を活かした外湯や、観光客が立ち寄れる足湯、展望スポットなどが充実しています。

 これらの由緒ある古湯を訪れることで、日本の歴史や神話の世界に触れつつ、地域ごとの特色ある温泉文化を体感することができるといえそうです。

Gallery 【画像】こういう場所って好奇心くすぐられるよね! 3選で紹介した温泉地を写真で見る(21枚)
Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】

海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】

RECOMMEND