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ただ癒されるってだけじゃない! 神話や歴史書にも名を残す“由緒正しき”温泉地 1000年以上愛され続ける「古湯」3選

神話や歴史書に刻まれた日本を代表する3つの名湯

 日本の温泉文化の歴史は古く、奈良時代の地誌や平安時代の文学、さらには日本神話にまでその名を刻む由緒ある名湯が各地に点在しています。

 今回は、数千年の歴史を有し、古典資料においてその存在が公に記されている貴重な温泉地を3か所取り上げます。

●愛媛県「道後温泉」

 まず1か所目は、愛媛県松山市に位置する「道後温泉」です。

 道後温泉は約3000年の歴史を持つとされ、足を痛めた白鷺が岩間から噴出する温泉に浸かって傷を癒したという伝説が残っています。

愛媛県「道後温泉」
愛媛県「道後温泉」

『伊予国風土記』逸文には、大国主命が少彦名命を温泉で温めたところ、元気になって石の上で踊ったという「玉の石」の説話も伝えられています。

 飛鳥時代には聖徳太子が僧侶らを従えて来浴したという伝承があり、8世紀に作られた日本最古の歌集『万葉集』にも道後温泉に関する記述が見られます。

 たとえば、額田王が詠んだ「熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出な」という歌は、斉明天皇が道後に滞在した際に詠まれたとされています。

 道後温泉の泉質はアルカリ性単純泉で、きめ細やかな日本人の肌になじむなめらかなお湯です。

 複数の源泉をブレンドし、加温や加水を行わない源泉かけ流しで提供されています。

 温泉街のシンボルである「道後温泉本館」は公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定された建物で、屋上の「振鷺閣」からは1日3回、時刻を告げる刻太鼓が鳴り響きます。

 さらに、現代アートを取り入れた「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」や、地元の人々に親しまれる「道後温泉 椿の湯」といった外湯も点在しています。

 本館の南側にある小高い冠山には「空の散歩道」と呼ばれる展望遊歩道があり、温泉情緒あふれる街の風景を一望することが可能です。

●島根県「玉造温泉」

 続いて2か所目は、島根県松江市に位置する「玉造温泉」です。

 玉造温泉は1300年前の奈良時代に開湯したとされ、日本最古の温泉のひとつに数えられています。

島根県「玉造温泉」
島根県「玉造温泉」

 西暦733年に編纂された『出雲国風土記』には、「一度入ると美しくなり、再び入ると万病が治る」と記されており、古くからその効能が知られていました。

 泉質は硫酸塩泉であり、現代の製薬会社による泉質調査では、基礎水分量を165パーセント向上させるという結果が出ています。

 また、この地域は三種の神器のひとつである勾玉の生産が盛んであったとされ、玉造温泉でもその文化が継承されています。

 温泉街にある玉作湯神社には、玉作りの神様である櫛明玉命をはじめ、温泉を発見した大名持命や少彦名命が祀られています。

 玉作湯神社の境内には、真玉「願い石」があり、古くから御神徳を授かると信仰を集めてきました。

 さらに、清巌寺には「おしろい地蔵さま」が祀られており、おしろいをお地蔵さまに塗って祈願すると肌がきれいになるという逸話が残されています。

 玉湯川に沿って広がる温泉街には、3か所の無料の足湯スポットが設けられており、散策の合間に疲れを癒やすことが可能です。

 くわえて、「湯薬師広場」では、専用のボトルを購入して源泉かけ流しの温泉水を注ぎ入れ、天然の化粧水として持ち帰ることもできるといいます。

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Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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