56年前の「HONDA」を令和にレストモッド! ビッカビカの「CT70トレイル改」を米国で発見 いま見てもカッコいい“レジャーバイクの雄”の価値とは
108ccへのボアアップと現代的パーツで再構築されたカスタム個体
今回オークションに出品された個体は、1970年式のCT70をベースに、2025年から2026年にかけて徹底的なオーバーホールとカスタマイズが行われた車両です。

外観は「キャンディルビーレッド」のパウダーコート塗装で仕上げられており、フレームには新調されたブラックとホワイトのホンダ純正スタイルのデカールが配置されています。
この個体は、オリジナルのレストアではなく、走行性能を現代の基準に引き上げるための改良が各所にほどこされている点が大きな特徴です。
足まわりには、Bart Moto Company製の12インチアルミホイールが装着され、ケンダ製のK761タイヤが組み合わされています。
また、フロントフォークは同社製の倒立調整式フォークへと換装されており、ブレーキシステムもフロントにディスクブレーキを採用することで、制動力が大幅に強化されました。
リアサスペンションには、ガス封入式のツインショックが装備され、スイングアームはKepspeed Racing製のアルミ製ロングタイプに変更されています。
ハンドルまわりにはレンサル製のハンドルバーが装着され、中央にはマルチファンクションのデジタルダッシュボードが配置されました。
そして、もっとも注目すべきはエンジンの仕様です。
オリジナルのホンダ製KO型エンジンをベースに、108ccのストローカーキットが組み込まれ、排気量が大幅に拡大されています。
吸気系にはミクニ製のVM20キャブレターとオープンタイプのエアクリーナーが採用され、排気系にはポリッシュ仕上げのアップスウェプトエキゾーストシステムが装着されました。
また、電装系についても、元の6ボルト仕様から12ボルト仕様へと変更されており、夜間の視認性や始動性の向上が図られています。
くわえて、トランスミッションは、4速のセミオートマチックトランスミッションへと交換されており、変速操作の利便性と走行性能のバランスが考慮されています。
積算走行距離は、エンジン改修および車両の再構築後のテスト走行による13マイルのみを示しています。
エンジンルームから足まわり、フレームの細部に至るまで、油分や汚れの見られない清潔な状態が保たれており、機能面でも即座に走行が可能なコンディションです。
なお、今回のオークションでは22件の入札を集め、最終的には1万500ドル(約165万9000円)で落札されました。
※ ※ ※
今回落札されたCT70は、半世紀以上前のレジャーバイクに現代の技術と高出力エンジンを注ぎ込んだ、レストモッドと呼ばれる手法の代表的な個体でした。
オリジナルの状態を維持するコレクションとは異なり、108ccまで拡大されたエンジンやディスクブレーキの採用といった実戦的なカスタマイズが、入札者から高い関心を集めたといえそうです。
かつての遊び道具であったミニバイクが、現代においては独自のカスタム文化を形成し、高い付加価値を持つ対象として市場で評価されている状況が示されました。
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