56年前の「HONDA」を令和にレストモッド! ビッカビカの「CT70トレイル改」を米国で発見 いま見てもカッコいい“レジャーバイクの雄”の価値とは
レジャーバイクの象徴として北米で支持されたCT70
2026年5月、アメリカのオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」に、1970年式のホンダ「CT70トレイル」が登場しました。
CT70は、1969年に北米市場へ投入されたモデルであり、日本国内では「ダックス(ST70)」という名称で親しまれたレジャーバイクの輸出仕様にあたります。
その最大の特徴は、鋼板プレス製のTボーンフレームを採用した独創的なスタイリングにあり、胴の長いダックスフントを連想させるフォルムが名称の由来となりました。
当時の北米市場において、ホンダは先行して「モンキー」の愛称で知られる「Z50」シリーズを展開していましたが、より大きな10インチホイールと2人乗りが可能なシートを備えたCT70は、さらなる汎用性を持つモデルとして受け入れられました。

また、クルマのトランクに積載してキャンプ場やビーチなどの行楽地へ持ち運ぶという、新たなレジャーのスタイルを提案したことも、当時のミニバイクブームを牽引する要因となりました。
デザイン面では、折りたたみ可能なハンドルバーや、横倒しにしても燃料が漏れにくい密閉式の燃料タンクキャップなど、搬送を前提とした機能的な設計が随所に盛り込まれています。
標準的な1970年式のCT70(KOモデル)には、72ccの空冷4ストロークOHC単気筒エンジンが搭載されていました。
トランスミッションは、クラッチレバー操作を不要とした自動遠心クラッチの3段変速機が組み合わされており、最高出力はおよそ6馬力、最高速度は70km/h程度というスペックです。

さらに、1970年後半には、より走行性能を重視する層に向けてマニュアルクラッチと4段トランスミッションを装備した「CT70H」も追加されるなど、幅広いユーザー層に対応するラインアップが構築されていました。
頑丈なプレスフレームと信頼性の高いエンジンを組み合わせたCT70は、1970年代を通じて北米の農場や牧場、そして都市部において多目的に活用される存在となりました。
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