令和のいまでも存在する! ドイツの高速道路「アウトバーン」にはなぜ速度無制限の区間がある? 国家自体の成り立ちとも関係する理由
ドイツのアウトバーンはなぜ「速度無制限区間」がある?
日本を含む多くの国では、高速道路の速度制限は100km/hから130km/h程度となっています。
一方、ドイツの高速道路である「アウトバーン」は、世界でほとんど唯一となる速度無制限区間が設けられていることがよく知られています。
実際にアウトバーンを走行すると、200km/hを超えるような速度で走行するクルマを見かけることがめずらしくありません。
では、なぜドイツでは世界でも例を見ない「超高速道路」が誕生したのでしょうか?

その根本的な理由は、ドイツという国家自体の成り立ちと深く関係しています。
ドイツは、正式名称を「ドイツ連邦共和国」ということからもわかるように、自治権を持つ16の州によって構成されており、ベルリンやフランクフルト、ハンブルク、ミュンヘンといった各地域の主要都市がそれぞれの州の首都としての役割をもっています。
こうした都市構造であるため、ドイツでは特定の都市への極端な一極集中は見られませんが、そのぶん主要都市間の移動が盛んとなります。
そこで、ドイツでは早い段階から高速道路網が整備されることとなり、1932年にはケルンとボンの約20kmをつなぐ世界初の高速道路が開通しています。
つまり、ドイツが連邦制国家であったことがアウトバーン誕生の背景にあるというわけです。
ただ、アウトバーンの建設が本格的に加速したのは、政治的な理由も多分にあります。
1933年に政権を握ったアドルフ・ヒトラーは、失業者の雇用創出とモータリゼーションの推進、そして部隊の移動などといった軍事目的のために、国策としてアウトバーンの建設を推進しました。
その結果、ドイツ全域にアウトバーンがはりめぐらされることとなりました。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】