日本で食洗機がまだ普及しない理由とは? ミーレの「60cmビルトイン食器洗い機」が変える“食後の時間” 【家電で読み解く新時代|Case.50】
約1時間で洗い上げ、乾燥まで考える。高級機の価値は“日常性”にある
G 7130 C SCiはベーシックモデルに位置づけられていますが、ミーレの食洗機らしい基本性能はしっかり備えています。
代表的なのが「QuickPowerWash」です。通常の汚れの食器を約1時間で洗浄・乾燥まで仕上げる短時間プログラムで、夕食後に使いやすい。食洗機は時間がかかるというイメージを持つ人もいますが、普段使いにおいては、この“今晩のうちに片づく”感覚が重要です。

さらに「AutoOpen乾燥」により、プログラム終了後にドアが自動で少し開き、庫内の湿った空気を外へ逃がします。乾きにくいプラスチック製の器にも配慮した機能で、グラスや陶器だけでなく、日常的に使う保存容器まで含めて扱いやすいのは魅力です。
もうひとつ、日常性という意味で見逃せないのが、洗剤自動投入システム「AutoDos」です。専用洗剤「PowerDisk」をセットしておけば、プログラムに合わせて必要な量の洗剤を適切なタイミングで自動投入してくれます。
食洗機は、使うたびに食器を入れ、洗剤を入れ、コースを選ぶという小さな操作が必要になります。そのひと手間が積み重なると、せっかく導入しても使う頻度が下がってしまうことがあります。AutoDosは、その心理的なハードルを下げ、食洗機をより自然に毎日の家事動線へ組み込むための機能といえます。
また、EcoPowerテクノロジーにより、少ない水量で洗浄できるよう設計されている点も見逃せません。食洗機は電気を使う家電ですが、水量や加熱を制御しながら洗えることは、手洗いにはない強みです。
しかもミーレは、G 5000/G 7000シリーズの開発工程で20年相当の使用を想定したテストを実施しているとしています。ビルトイン機器は一度入れたら長く使うものだからこそ、この耐久性への考え方は大きな安心材料になります。
高級家電の価値は、買った瞬間の満足だけではありません。むしろ、毎日使っても負担にならず、長く暮らしの中で働き続けることにあります。
ミーレの60cm食洗機は、見せるためのラグジュアリーではなく、食器を入れる、洗剤を任せる、洗浄から乾燥まで預けるという一連の流れを日常化してくれる実用品として評価すべき一台です。

家事を任せることは、暮らしを雑にすることではない
日本ではまだ、家事を家電に任せることに対して、どこか“甘え”のような空気があります。しかし、家事をすべて人の手で抱え込むことが、本当に豊かな暮らしなのでしょうか。
食器を手で洗うことと、家族を大切にすることは同じではありません。丁寧に暮らすことと、すべての作業を自分で行うことも同じではありません。むしろ、家電に任せられる部分をきちんと任せることで、人は食卓での会話や、自分の余白に時間を使えるようになります。
家電の進化とは、人間を怠けさせることではありません。暮らしの中にある無理や我慢を減らし、生活の質を上げることです。食洗機は、その変化をもっとも身近に感じられる家電のひとつだと思います。

ミーレでは、7月18日から7月24日まで、全国の直営店と正規販売店で「Mieleへ行こう〜Mieleのある暮らしの特別体験〜」を開催予定です。
食器洗い機では、普段見ることのできない洗浄の中を透明パネルで可視化し、3本のアームが独立して回転する洗浄システムや、予洗いなしで汚れた鍋を洗い上げるデモも予定されています。
食洗機の価値は、カタログの数字だけでは伝わりにくいものです。どれだけ入るのか。どう洗えるのか。食後の流れがどう変わるのか。それを実際に見て、触れて、体験することが、導入を考える最初の一歩になるはずです。
食洗機は、皿を洗う家電ではありません。食後の時間を、もう一度自分たちのものに戻すための家電なのです。
製品概要
ミーレ ビルトイン食器洗い機「G 7130 C SCi(ブリリアントホワイト/60cm)」
価格: 47万3000円
タイプ:ビルトイン・ドア材取付専用タイプ
サイズ:幅598×奥行570×高さ805〜870mm
電源:単相200V、50/60Hz共用
洗浄容量:16人分(アジア基準)/12人分72点(JEMA規格)
標準運転音:44dB
主な機能:AutoDos、QuickPowerWash、AutoOpen乾燥、EcoPowerテクノロジー、3D MultiFlexトレイ C、Extra Comfort Cバスケット、ComfortClose、SensorDry
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