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42台しか作られなかった“右ハンドル”の「赤いフェラーリ」を発見 24年前のクルマなのに走行わずか7900キロ 極上の「550バルケッタ・ピニンファリーナ」とは

ピニンファリーナ創立70周年を祝う特別な跳ね馬

 2026年7月8日に英国エプソムで開催される、RMサザビーズの「ウッドコート・パーク・オークション2026」にて、2002年式の「フェラーリ 550バルケッタ ピニンファリーナ(Ferrari 550 Barchetta Pininfarina)」が出品されます。

 どんなクルマなのでしょうか。

 2000年、フランス・パリで開催されたモーターショーにおいて、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ社長と、名門カロッツェリアのセルジオ・ピニンファリーナ社長(ともに当時の役職)によってアンヴェールされたのが「550バルケッタ ピニンファリーナ」でした。

 このモデルは、ピニンファリーナの創立70周年を記念して誕生した、フラッグシップ・グランツーリスモ「550マラネロ」をベースとする完全なるオープントップモデルです。

 生産台数は世界限定448台。今回出品される個体は、そのうちの「438台目」にあたります。さらに特筆すべきは、右ハンドル仕様であるという点です。448台のうち右ハンドルで生産されたのはわずか42台と言われており、その希少性の高さは際立っています。

オークションに出品予定の2002年式「フェラーリ 550バルケッタ ピニンファリーナ」Tom Gidden(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の2002年式「フェラーリ 550バルケッタ ピニンファリーナ」Tom Gidden(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 エクステリアは、フェラーリを象徴する王道の「ロッソ・コルサ」でペイントされ、フロントフェンダーにはスクーデリア・シールドが備わります。インテリアには上品なベージュ・レザーが採用されていますが、レーシングスタイルのハーネス付きカーボンファイバー製バケットシートが装着されており、優雅さの中に闘争心を垣間見せるスパルタンな仕様となっています。

 ボンネットの下に収まるのは、名機と名高い5.5リッター自然吸気V型12気筒エンジン。この珠玉のパワーユニットに、伝統的なフェラーリの証とも言えるゲート付きの6速マニュアル・トランスミッションが組み合わされています。

 屋根を持たない完全なる「バルケッタ」スタイルで、自然吸気V12のエキゾーストノートと、シフトゲートに金属が弾かれるHパターンの操作音をダイレクトに味わえるのは、現代のスーパーカーでは得られない至高の体験です。

 この車両は2002年10月に南アフリカにて新車としてデリバリーされました。

 2013年に現在のオーナーが購入し、南アフリカのスクーデリア・サウスアフリカ(旧ヴィグリエッティ・モーターズ)にて5年間整備を受けた後、オーナーの英国移住に伴い2018年6月に英国へと輸入・登録されました。

 英国到着後は、フェラーリの名門スペシャリスト「DKエンジニアリング」によって手厚く管理されてきました。2019年から2025年にかけて複数回の定期点検が実施されており、2023年5月のサービスではタイミングベルトおよびドライブベルトの交換、さらにはピレリ製P-Zeroタイヤ4本の新品交換など、徹底した整備が施されています。

オークションに出品予定の2002年式「フェラーリ 550バルケッタ ピニンファリーナ」Tom Gidden(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の2002年式「フェラーリ 550バルケッタ ピニンファリーナ」Tom Gidden(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 付属品も完璧で、専用のツールキットやタイヤインフレーターに加え、バルケッタ専用のヘルメット2個(専用キャリーバッグ付き)や、フェラーリ・クラシケの証明書も揃っています。

 さらに、オーナーズマニュアルのフォリオ(書類ケース)には、1979年のF1ワールドチャンピオンであるジョディ・シェクターの直筆サインが添えられている点も、フェラーリスタの心をくすぐる見逃せないポイントです。

 予想落札価格は29万〜34万ポンド(約5900万〜6900万円)と設定されています。新車時からのオーナーはわずか3名、走行距離は7936kmという極上のコンディションを保った貴重なコレクターズアイテムです。

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