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ミウラやカウンタックに対抗するために作られたフェラーリ初のBB! スーパーカーブームを牽引した伝説の「365GT4BB」がオークションに登場 希少な右ハンドル車の価値とは

たった58台しか製造されなかった英国市場向けの右ハンドル仕様

 2026年7月8日に英国エプソムで開催されるRMサザビーズの「ウッドコアパークオークション2026」にて、1974年式フェラーリ「365GT4BB by スカリエッティ」が出品されます。

 ランボルギーニ「ミウラ」や、当時登場が予告されていた「カウンタック」といった強力なライバルに対抗するため、フェラーリは革新的なモデルを開発しました。それが、同社初の水平対向12気筒(フラット12)エンジンをミッドシップに搭載したロードカー「365GT4BB(ベルリネッタ・ボクサー)」です。

 後に登場する「512BB」や「512BBi」を含む3世代のベルリネッタ・ボクサー・シリーズのなかでも、最初のモデルである365GT4BBは、もっとも軽量かつ俊敏で、生産台数ももっとも少ないモデルとして知られています。その総生産台数はわずか387台であり、今回出品される英国市場向けの右ハンドル仕様に至っては、たった58台しか製造されませんでした。

オークションに出品予定の1974年式フェラーリ「365GT4BB」Tom Gidden(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の1974年式フェラーリ「365GT4BB」Tom Gidden(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 この個体(シャシナンバー:18123)は、英国輸入元からの注文により、1974年6月6日にフェラーリへとオーダーされた1台です。

 記録によると、エアコンとVoxson製ラジオを指定した右ハンドル車として、アズーロ・メタッリザート(ライトブルー・メタリック)のボディカラーとブルーのレザーインテリアという、現在と同じ工場出荷時の美しいカラーコンビネーションで完成しました。

 本車両の大きな魅力は、その走行距離の少なさと、それを裏付ける確かな整備記録にあります。

 ファイルには1970年代に遡る初期のメンテナンス履歴やMOT(英国の車検)証明書、さらにはワークショップの請求書が残されており、カタログ作成時の19481マイルという低い走行距離が正確であることを証明しています。記録によれば、1987年5月時点で1万6858マイル、1992年6月時点で1万7852マイルであり、その後の30年間は極めて大切に、かつ控えめに乗られてきたことがわかります。

 2015年7月に現在のオーナーに渡ってからの10年間は、名門DKエンジニアリングやHRオーウェンによって手厚く管理されてきました。

 直近の2025年10月にはキャブレターのオーバーホールやブロワーモーターの交換、配線修理などのメンテナンスが実施され、2023年にはタイミングベルトの交換も行われています。もちろん、エンジンは新車時からのマッチングナンバーを維持しています。

 オリジナルのツールロール、ジャッキ、保証書、オーナーズガイドも完備。由緒正しい仕様と色褪せない美しさを保つこの365 GT4 BBは、世界中のスーパーカーイベントで注目を集めるにふさわしい、歴史的価値の高い至高の1台です。

 予想落札価格は23万〜26万ポンド(約4700万〜5300万円)と設定されています。新車時から現在までの走行距離が1万9481マイル(約3万1350km)と少なく、フェラーリ・クラシケ認定の「レッドブック」も取得している極上のコレクターズアイテムです。

Gallery 【画像】超カッコいい! 52年前のフェラーリ「365GT4BB」を見る(25枚)

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