なぜラグジュアリーブランドはF1へと向かう? サーキットは“世界一華やかな社交場” ルイ・ヴィトンやグッチがモータースポーツに巨費を投じる納得の理由
SNS時代の新しいエンタメ! パドックを舞台にした最先端プロモーション
ここへきて、F1の公式SNSや各チームのアカウント、そして著名なインフルエンサーたちの投稿において、サーキットのピットやパドックを舞台とするスタイリッシュな写真やショート動画を目にする機会が増えています。
一見すると、これまでのモータースポーツの常識からはかけ離れたプロモーションですが、これが現代のデジタルマーケティングにおける、最も効率的な正解となっているのです。
現在、ラグジュアリーブランドが展開するデジタル戦略では、数百万人のフォロワーを持つファッション系インフルエンサーやセレブリティが発信する15秒のショート動画や写真が、従来のテレビCMや看板広告を上回る爆発的なインプレッション(閲覧数)をマークしています。
インフルエンサーがサーキットのパドックを歩き、チームのガレージでヘッドホンを着用してレースの緊迫感を体感する姿をスタイリッシュに切り取ることで、「F1は今、世界で最もオシャレでエキサイティングな場所」というイメージが世界中に瞬時に拡散されます。
これにより、レースのレギュレーションを詳しく知らないライト層に対しても、「あの華やかな世界に触れてみたい」、「あのブランドを身にまとってみたい」という憧れを強力に植えつけることに成功しているのです。
現在、F1グランプリを運営するリバティ・メディア、そして各チームの首脳陣たちは、F1を純粋なスポーツから、世界中の人々が熱狂する巨大なエンターテインメント・プラットフォームへと意識的にアップデートしています。

新たに流入してきたファンたちは、現在のレースをとてもエキサイティングに楽しんでいる模様。マクラーレンチームのCEOであるザク・ブラウンも、そうした状況を歓迎するなど、より広い大衆を巻き込むことでビジネスを拡大するサイクルに入っています。
目の肥えたコアなファンが楽しむテクノロジー戦や、ヒリヒリするような戦略の面白さはそのままに、ハイブランドの持つ華やかさやエンタメ性を掛け合わせることで、現代のF1は他のスポーツにはないオンリーワンのラグジュアリー・スポーツとしての地位を確立したのです。
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命がけで戦うドライバーの凄みや最先端テクノロジーといった、F1本来の魅力があるからこそ、ハイブランドの華やかな世界観やインフルエンサーを起用したSNSプロモーションも、うわべの広告に終わらず本物ならではの輝きを放ちます。
伝統的なモータースポーツの魅力と、最先端のグローバル・マーケティングが融合した現代のF1。サーキットが世界で最も華やかな社交場であり続ける限り、ハイブランドとの蜜月関係は今後も進化を遂げていきそうです。
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