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日本郵船初「水素燃料電池」が動力源に!? 新クルーズ船「アマネ」が2027年春、東京湾に就航へ 水上に浮かぶ“邸宅”のような船上空間とは

次世代の環境配慮型クルーズ船としての「AMANE」

 日本郵船は、36年にわたり多くのユーザーに愛されてきたレストラン船「レディクリスタル」の後継船となる新クルーズ船「AMANE(アマネ)」を、2027年春に就航すると発表しました。

 船のトータルデザインは、インテリアデザイナー・片山正通氏が率いるWonderwallが担当。コンセプトは「庭園としての東京湾」とし、東京湾を庭に見立て、水上に浮かぶ邸宅のような空間を目指したといいます。

 デザインの着想は、岩崎久彌の旧岩崎邸庭園から得られており、日本の美意識と西洋の様式を融合させた「和魂洋才」の考え方を、現代のクルーズ船として表現しています。

 また、プロジェクトには各分野の専門家も参加。プロジェクトコンサルティングはタイソンズアンドカンパニーの寺田心平氏、ブランドロゴはデザイナーの平林奈緒美氏が担当。船名には「広くあまねく人々に想いが届くように」という願いと、「海音」という穏やかな海の情景が込められているといいます。

 船内は定員約90名の規模を生かし、一人ひとりに寄り添ったサービスを提供。個室にはバトラー(専属でサポートする執事)サービスを用意するほか、日本郵船が培ってきた客船文化を受け継ぎ、国産の旬の食材を取り入れたフレンチコースを楽しめます。

新クルーズ船「AMANE」
新クルーズ船「AMANE」

 環境性能もAMANEの大きなポイントです。日本郵船グループで初となる水素燃料電池システムを採用したハイブリッド型電気推進船で、従来の船と比べて振動や騒音、燃料特有の臭いを抑えています。

 静かで快適な船内環境を実現するとともに、海運の脱炭素化に向けた新しい取り組みを体感できるクルーズ船となっています。

 同船の特徴としては、船内空間とデッキの関係性を一体として捉え、そのつながりを外観へと反映させながら、船上全体がひとつの空間体験となるよう、船が本来持つ曲線を生かしてデザインされているといいます。

 メインダイニングは、船上の邸宅における中心的な空間として計画。日本建築に由来する格天井を現代的に取り入れ、食事だけでなくイベントにも対応できるのが魅力です。

 2階のバーラウンジは大きなガラス面を備え、海風を感じながら東京湾の景色を楽しめます。船首側にはパノラマビューが広がる個室やデッキを設け、少人数での会食や立食パーティーにも対応します。

1F メインダイニング
1F メインダイニング

 さらに、1階のギャラリーにはアーティスト・山口幸士氏による描き下ろし作品を展示予定。館内を巡りながらアートを鑑賞できるほか、最上階のフライング・デッキでは東京湾を一望でき、レセプションやパーティー会場としても利用できます。

 AMANEは、デザインや料理、おもてなしに加え、環境性能も備えた次世代型クルーズ船として、東京湾で新たな船旅を提案する一隻となりそうです。

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