「えっ、五合目までクルマで行けない!?」夏の富士山で実施される“マイカー規制”って? 登山前に知っておくべき内容と注意点を解説
乗り換え時の混雑と県によって異なる対象外車両のルール
くわえて、マイカー規制期間中に富士山を訪れるにあたっては、現地での混雑状況や乗り換え時のタイムロスに気を配る必要があります。
たとえば、週末やお盆の時期など、天候が良く多くの人出が予想される日には、早朝から正午にかけて乗換駐車場が大変混雑する傾向にあります。
駐車場が満車となった場合には、現地係員の誘導に従って予備駐車場などへ移動しなければならず、想定以上の時間がかかることがあります。
そして、乗換駐車場にクルマを停めた後も、シャトルバスやタクシーへの乗車に時間を要するケースが少なくありません。
タクシーは乗換駐車場に常駐しているわけではなく順番待ちとなるため、曜日や時間帯によっては到着までに1時間から2時間ほど待機する場合があります。
シャトルバスに関しても、混雑時には運行便数が増やされるものの、乗車定員を超過した場合には希望する便に乗れない可能性があります。
このように、マイカー規制下での移動には不確定要素が多く含まれるため、時間や体力に十分な余裕を持った計画を立てることが重要です。

さらに、マイカー規制の対象外となる車両の基準について、山梨県側と静岡県側で一部ルールが異なっている点にも注意が必要です。
山梨県が管理する富士スバルラインでは、事前に電気自動車等確認証の交付を受けることで、電気自動車や燃料電池自動車の通行が認められています。
これに対し、静岡県が管理する富士山スカイラインおよびふじあざみラインでは、これらの車両であっても自家用車の規制対象に含まれます。
そのため、静岡県側のルートを利用する場合は、エコカーであっても乗換駐車場で乗り換える手順を踏まなければなりません。
そのほか、急な体調不良者の送迎や、近年普及が進んでいるライドシェアの車両についても、基本的には規制の対象です。
緑ナンバーの事業用車両や、自治体から確認証を交付された一部の車両、身体障がい者等が乗車する車両などを除き、原則として五合目への進入はできません。
※ ※ ※
夏の富士山におけるマイカー規制は、円滑な交通と自然環境を守るために不可欠なルールとして定着しています。
利用するルートごとの期間や駐車場の場所、乗り換えにかかる時間などを事前に把握しておくことが、スムーズな移動の鍵となります。
定められたルールを遵守し、混雑や天候の変化にも対応できるゆとりあるスケジュールを組むことが、安全な富士登山につながります。
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