半世紀以上前に世界最速を目指して開発された“じゃじゃ馬”を米国オークションで発見 2スト特有の白煙も懐かしいカワサキ「H1マッハIII」の魅力とは
キャンディグリーンの外観を維持した1974年式H1Fのコンディションと落札価格
今回オークションに登場した個体は、1974年式のH1Fと呼ばれるモデルです。

外観は「キャンディグリーン」にライムグリーンのアクセント、黒と白のストライプ仕様です。
この色彩はブラック仕上げのフレームと調和し、当時の雰囲気を維持しています。
足まわりには、クローム仕上げが施されたフロント19インチ、リア18インチのワイヤースポークホイールが装着されています。
タイヤはIRC製の「High Speed GS-11 AW」が組み合わされており、フロントディスクブレーキとリアドラムブレーキを備えています。
ハンドル周りには、クローム仕上げのローライズハンドルバーと一対のミラーが装着されています。
計器類には日本精機製のメーターが採用され、時速140マイル表示のスピードメーターと、8500rpmからレッドラインが始まるタコメーターが並びます。
そして、搭載される498ccの2ストローク並列3気筒エンジンは、工場出荷時で60psの出力を発揮するスペックを持っています。
ただし、この個体には社外品であるレクトロン製のキャブレターが3基装備され、ポッドフィルターが装着されています。
排気系にはヒッグスピード製のクローム仕上げエキゾーストチャンバーが装着され、標準仕様とは異なる状態です。
なお、スロットルケーブルがオイルインジェクションポンプから外されているため、給油時には混合ガソリンを使用する必要があります。
この車両の走行距離は、オドメーターの表示によると約8000マイルとなっており、現所有者のもとでは10マイル未満しか走行していません。
エンジン周りの整備としては、2026年にスパークプラグの交換が実施されたことが記録されています。
全体的な状態としては、灯火類の光量が暗いことや、フューエルタンクに2箇所の小さな凹みが見られます。
また、ニュートラルランプが常時点灯することや、ホーンの音が弱いこと、ウインカーが点滅しないという電気系の課題が残されています。
今回のオークションでは9件の入札を集め、最終的に7777ドル(約125万8000円)で落札されました。
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今回のオークションで取引されたマッハIIIは、一部に社外パーツの変更や電気系の課題を抱えながらも、当時の貴重な技術を現代に伝える一台です。
7777ドルという落札価格は、現在のビンテージモーターサイクル市場における現実的な評価を反映したものといえます。
今後もこのような歴史的な2ストロークモデルがどのように維持され、市場で評価されていくのか、その動向に注目が集まりそうです。
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