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熊本地震で転倒・落下した家電は「通電しないで」。パナソニックなど各社が特別修理対応

熊本県内の広い範囲で強い揺れ

 2026年7月28日16時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。熊本県宇城市と氷川町で最大震度7を観測したほか、熊本県内の広い範囲で震度6強から6弱の強い揺れを観測しています。

 気象庁は、揺れの強かった地域では地震発生から1週間程度、最大震度7程度の地震に注意するよう呼びかけています。特に発生後2〜3日程度は、強い揺れを伴う地震が起きることが多いため、家具や家電の転倒、家屋の倒壊、土砂災害などへの警戒を続ける必要があります。

一見問題がないように見えても、内部の電子部品などが破損している可能性があるため注意が必要です(※画像は生成AIによるイメージです)
一見問題がないように見えても、内部の電子部品などが破損している可能性があるため注意が必要です(※画像は生成AIによるイメージです)

転倒・落下した家電は、見た目が正常でも使わない

 パナソニックは、地震で家電製品が転倒・落下した場合、一見問題がないように見えても、内部の電子部品などが破損している可能性があると注意を呼びかけています。

 破損した状態で通電すると、発煙や発火につながるおそれがあります。転倒したテレビ、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、空気清浄機などは、自分で動作確認をせず、メーカーや販売店による点検・修理を受けることが重要です。

 避難する際には、無理のない範囲で分電盤のブレーカーを切ります。停電した場合は、復旧時に家電が一斉に動き出すことを防ぐため、家電の電源プラグをコンセントから抜いておくことも推奨されています。ただし、浸水や破損がある場所では感電の危険があるため、安全を最優先してください。

災害救助法が適用された地域

 内閣府は、熊本県内の10市10町1村、計21市町村に災害救助法を適用しています。法適用日は2026年7月28日です。

 対象地域は、熊本市、八代市、水俣市、山鹿市、菊池市、宇土市、上天草市、宇城市、天草市、合志市、美里町、大津町、菊陽町、西原村、御船町、嘉島町、益城町、甲佐町、氷川町、芦北町、津奈木町です。

 今後、災害救助法の適用地域が追加された場合、各メーカーも支援対象を拡大する可能性があります。最新の対象地域は内閣府と各社の公式情報を確認してください。

避難する際には、無理のない範囲で分電盤のブレーカーを切っておきましょう(※画像は生成AIによるイメージです)
避難する際には、無理のない範囲で分電盤のブレーカーを切っておきましょう(※画像は生成AIによるイメージです)

家電メーカー各社の特別修理対応

 2026年7月30日午前8時までに確認できた主な対応は、次の通りです。各社が使用している「特別修理対応」や「特別料金」は、必ずしも修理費の全額免除を意味しません。修理を正式に依頼する前に、対象条件、見積金額、自己負担額を必ず確認してください。

●主な問い合わせ先
シャープ
 生活家電:0120-02-4649/携帯電話から:0570-550-447。テレビ・オーディオなど:0120-001-251/携帯電話から:0570-550-113。受付時間は月〜土曜9時〜18時、日曜・祝日9時〜17時。

ゼネラル
 ゼネラルコールセンター:0120-089-888。

JVCケンウッド
 固定電話から:0120-2727-87/携帯電話から:0570-010-114。

象印マホービン
 お客様ご相談センター:0120-345135。受付時間は平日9時〜17時。

パソコンやプリンターも特別対応の対象に

 パナソニック コネクトは、レッツノートやタフブックなど、地震で被害を受けたパソコンについても特別価格で修理すると発表しています。対象期間は2026年7月28日から10月31日までです。

 OKIも、COREFIDO、MICROLINE、PLAVIシリーズなどのプリンターを対象に特別修理対応を実施しています。基本技術料を無償とし、修理可否の診断や見積もりも無料で行います。ただし、技術者の派遣料や部品代は、機種、保証期間、保守契約の有無によって異なります。

避難しなくて大丈夫な人でも備えはしっかり整えておくことが大事(※画像は生成AIによるイメージです)
避難しなくて大丈夫な人でも備えはしっかり整えておくことが大事(※画像は生成AIによるイメージです)

「特別修理」は必ずしも無料ではない

 今回、各社が使用している「特別修理対応」や「特別料金」という表現は、修理費の全額免除を意味するものではありません。

 東芝ライフスタイルとゼネラルの場合、見積診断は無料ですが、部品代や修理時の出張費は原則として利用者負担です。パナソニック、シャープ、JVCケンウッド、象印マホービンなどは、公式発表ページで具体的な割引率を示していないため、修理を正式に依頼する前に、見積金額と自己負担額を確認する必要があります。

 メーカーへ連絡する際は、製品名、型番、現在の状態、転倒・落下・浸水の有無、住所、購入時期などを手元に準備しておくと、相談が進めやすくなります。

携帯電話4社も被災者支援を開始

 災害時には、安否確認や避難情報の収集にスマートフォンが欠かせません。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルも、災害救助法適用地域の利用者を対象とする支援を開始しています。

NTTドコモ
 携帯電話の付属品の無償提供、端末購入時の特別割引、故障修理代金の一部減額、各種手数料の無料化などを実施。対象期間は原則として2026年7月28日から8月28日まで。

ソフトバンク
 データ追加購入料金の無償化、故障・修理費用の減免、データ復旧サービスの無償化、代替機に関する賠償金や延滞金の免除などを案内。SoftBank、Y!mobile、LINEMOのほか、固定通信サービスも支援対象。

KDDI
 au、UQ mobile、povoなどの対象利用者にデータ通信支援を実施。auでは速度制限の解除、UQ mobileでは100GBのデータ提供などを案内。

楽天モバイル
 SIMカード再発行手数料の無料化、受付手続きの緩和、料金支払期限の延長を実施。SIM再発行の無料化などは2026年8月31日までに申し出が必要。

停電時にスマホの電池を長持ちさせるには

 パナソニックの防災情報では、スマートフォンの省電力モードや低電力モードを使用し、不要な通知やアプリを停止することを推奨しています。

 画面を暗くして自動消灯までの時間を短くするほか、使用していないWi-Fi、Bluetooth、GPSをオフにすることでも消費電力を抑えられます。ただし、位置情報を利用する防災アプリや、家族との連絡に必要な通信機能まで一律に停止しないよう注意が必要です。

スマートフォンの省電力モードや低電力モードを使用し、不要な通知やアプリを停止することを推奨している(※画像は生成AIによるイメージです)
スマートフォンの省電力モードや低電力モードを使用し、不要な通知やアプリを停止することを推奨している(※画像は生成AIによるイメージです)

被災した家電は、まず安全確認と相談を

 大きな揺れの後は、家電が動くかどうかをすぐ確かめたくなります。しかし、外側に傷がなくても、内部の配線や電子部品、冷媒配管、バッテリーなどが損傷している可能性があります。異音、焦げ臭いにおい、変形、浸水、コードやプラグの損傷がある場合は、絶対に使用を続けないでください。

 特別修理対応の対象や受付期間、費用負担はメーカーごとに異なります。安全を確保したうえで、購入店またはメーカーの公式相談窓口に連絡し、点検・修理の可否を確認してください。

●参考・公式情報
・気象庁|令和8年7月28日16時27分頃の熊本県熊本地方の地震について:https://www.jma.go.jp/jma/press/2607/28a/202607281730.html

・内閣府|災害救助法の適用状況:https://www.bousai.go.jp/pdf/260728.pdf

・パナソニック|令和8年熊本地震により被害を受けた当社製品の「特別修理対応」について:https://panasonic.jp/support/information/20260729.html

・パナソニック|地震のときの家電製品の取り扱い:https://panasonic.jp/support/useful/disaster_earthquake.html

・パナソニック|防災時に役立つ家電の情報:https://panasonic.jp/life/safety.html

・パナソニック|災害時に役に立つ、スマホのバッテリーを長持ちさせるコツ:https://panasonic.jp/life/safety/130018.html

・シャープ|令和8年熊本地震による被害を受けた製品の特別修理対応:https://jp.sharp/support/info/info_20260729.html

・東芝ライフスタイル|令和8年熊本地震により被害を受けた製品の特別修理対応:https://www.toshiba-lifestyle.com/jp/topics/2026/07/29/4249

・ゼネラル|令和8年熊本地震により被害を受けた製品の特別修理対応:https://www.generalww.com/jp/support/information/info-20260729.html

・JVCケンウッド|令和8年熊本地震により被害を受けた製品の特別修理対応:https://www.jvckenwood.com/jp/info/2026/0729-01/

・象印マホービン|令和8年熊本地震により被害を受けた製品の特別修理対応:https://www.zojirushi.co.jp/toiawase/announce/notice/20260728/

・ハイセンスジャパン|災害に伴う特別修理対応:https://www.hisense.co.jp/news/detail.php?id=233&news_category_id=4

・パナソニック コネクト|パソコンの特別修理対応:https://jp-pc-support.connect.panasonic.com/info/in260729

・OKI|プリンターの特別修理対応:https://www.oki.com/jp/printing/support/important-information/2026/info-260729/index.html

・NTTドコモ|災害救助法適用地域に対する支援措置:https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/detail/20260728_02_m.html

・ソフトバンク|熊本地震に伴う支援措置:https://www.softbank.jp/disaster/202607_02/

・KDDI|災害に伴う支援情報:https://disaster.kddi.com/disaster/2026/419/

・楽天モバイル|熊本地震に伴う支援措置:https://network.mobile.rakuten.co.jp/information/news/other/3801/

※各社の対象地域、受付期間、料金、問い合わせ先は変更される場合があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。

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滝田勝紀
滝田勝紀
VAGUE家電統括プロデューサー
モノ雑誌の編集に15年以上携わり『デジモノステーション』編集長を歴任。現在は家電スペシャリストとして、国内外の最新テクノロジーを長年取材。All About家電ガイドやMakuakeエバンジェリスト、楽天ROOM公式インフルエンサー(フォロワー56万人超)など幅広く活動する。海外取材経験も豊富で、欧州家電メーカー本社や世界最大級の見本市「IFA」への造詣も深い。また、Z世代向けメディア運営やPR会社経営の傍ら、インテリアスタイリスト窪川勝哉氏とのユニット「𝒾𝓃𝒞𝒶𝒹𝑒𝓃𝓏𝒶」で家電開発も手掛ける。機能とデザインの両面から、心地よい暮らしのあり方を提唱している。

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