VAGUE(ヴァーグ)

デザインがいいだけじゃない! ラッセルホブスの“全自動コーヒーメーカー”と“小型ホットプレート”が暮らしのQOLを高める理由

小さいから妥協するのではなく、小さいから毎日使える

 もう1台の「キュービックホットプレート」は、2026年9月4日発売で、消費税込みの価格は1万3200円。約幅21×奥行23.5cmのコンパクトな本体に、深鍋、平面プレート、波形プレート、たこ焼きプレートの4種類を備えます。

 最大の特徴は、すべてのプレートと深鍋を本体の上に重ね、ひとつの立方体のように収納できることです。ホットプレートは便利な反面、大きくて重く、出し入れや洗浄が億劫になり、戸棚の奥で眠りやすい家電でもあります。本機は、その弱点を正面から解決しています。

深鍋、平面プレート、波形プレート、たこ焼きプレートの4種類を用意。焼く、煮る、蒸し焼きにするといった調理を一台に集約しながら、使わないときは本体の上へ重ねてコンパクトに収納できる
深鍋、平面プレート、波形プレート、たこ焼きプレートの4種類を用意。焼く、煮る、蒸し焼きにするといった調理を一台に集約しながら、使わないときは本体の上へ重ねてコンパクトに収納できる

 実機を見て、最初は「少し小さすぎるのでは」と感じました。しかし、発表会では深鍋に鶏もも肉2枚分と大根を入れた参鶏湯風スープを調理。しっかり焼き色をつけた後、そのまま水を加えて約30分煮込むことができました。

 800Wながら火力に不足感はなく、約80〜250℃の範囲で調節できます。コンロで汁物を作りながら、本機を“もうひとつの調理口”として使うこともできるでしょう。

発表会で実演された鶏ももロールの参鶏湯風スープ。鶏肉に焼き色をつけ、そのまま水や大根、薬味を加えて煮込んだ。小型でも、卓上のサブ調理器にとどまらない容量と使い方が見えてくる
発表会で実演された鶏ももロールの参鶏湯風スープ。鶏肉に焼き色をつけ、そのまま水や大根、薬味を加えて煮込んだ。小型でも、卓上のサブ調理器にとどまらない容量と使い方が見えてくる

 90cm角のテーブル中央に置いても、皿や茶碗、飲み物を置く余白が残ります。これは数字以上に重要です。大きなホットプレートを囲むと、食卓が調理器具だけで埋まり、ほかの料理や器の置き場がなくなりがちです。本機なら、卓上調理を楽しみながら、食卓そのものの快適さを損ないません。

4つの調理器具をひとつに。小さな食卓に広がる料理の自由

 また、専用のガラス蓋は中の状態を確認できるだけでなく、鍋料理や蒸し焼きにも有効です。実はこの蓋、当初の商品企画にはなかったものの、料理の幅を広げるために専用の金型から開発されたといいます。

 発表会では参鶏湯風スープに加え、たこ焼きプレートでごま団子、平面プレートでブラウニーやミニロールケーキまで用意されていました。

専用のガラス蓋を閉じて煮込む様子。中の状態を見ながら加熱でき、鍋料理だけでなく蒸し焼きにも使いやすい。当初の企画にはなかった蓋を専用設計で加えたことが、調理の幅を広げている
専用のガラス蓋を閉じて煮込む様子。中の状態を見ながら加熱でき、鍋料理だけでなく蒸し焼きにも使いやすい。当初の企画にはなかった蓋を専用設計で加えたことが、調理の幅を広げている

 たこ焼き器をたこ焼きだけに使うのではなく、小さな丸型の加熱スペースとして捉え直す。その発想によって、コンパクトさが制約ではなく、料理を楽しむきっかけへ変わっています。

 プレート類はフッ素樹脂加工で洗いやすく、軽量なため片づけの負担も小さい。蓋を反転させて深鍋に収めれば、収納時の高さも抑えられます。

たこ焼きプレートで作ったごま団子、平面プレートで焼いたブラウニーとミニロールケーキ。用途をひとつに限定せず、プレートの形を小さな調理スペースとして捉え直すことで、卓上家電の楽しみ方が広がる
たこ焼きプレートで作ったごま団子、平面プレートで焼いたブラウニーとミニロールケーキ。用途をひとつに限定せず、プレートの形を小さな調理スペースとして捉え直すことで、卓上家電の楽しみ方が広がる

「小さい家電」は、ともすれば単身者向けの簡易版と見られがちです。しかし、日本の住まいや世帯人数が変化するなか、従来の標準サイズをただ縮小するのではなく、最初から現代の食卓に合う寸法で考え直すことには大きな意味があります。

 全自動カフェドリップとキュービックホットプレートに共通するのは、時間や空間を節約しても、楽しさまでは削らないという姿勢です。

 見た目に高級感があり、手の届く価格で、しかも使うたびに小さな面倒を減らしてくれる。ラッセルホブスの知られざる魅力は、英国らしいデザインそのものではなく、その端正な佇まいの中に、現代の暮らしをよく観察した実用性が隠されていることなのです。

製品概要
「全自動カフェドリップ」
・価格:税込2万9700円
・発売予定:2026年8月28日
・カラー:シルバー×ブラック
・タイプ:ミル内蔵全自動ドリップコーヒーメーカー
・型番:8200JP
・電源:AC100V 50/60Hz
・消費電力:800W
・本体サイズ:約幅170×奥行290×高さ395mm(カラフェ含まず)
・重量:約4kg(カラフェ含む)
・最大使用水量:約820ml
・豆ホッパー容量:約100g
・コード長:約1.3m
・ミル方式:コーン式
・抽出方式:ドリップ式
・付属品:パーマネントフィルター、スプーン、ブラシ

「キュービックホットプレート」
・価格:税込1万3200円
・発売予定:2026年9月4日
・カラー:ブラック(ガラス蓋はステンレスフレーム)
・タイプ:深鍋・プレート交換式コンパクトホットプレート
・型番:3200JP
・電源:AC100V 50/60Hz
・消費電力:800W
・本体サイズ:約幅270×奥行235×高さ190mm(深鍋使用時・ガラス蓋含む)
・重量:約2.9kg
・コード長:約1.5m
・温度調節:約80~250℃
・付属品:平面プレート、波形プレート、たこ焼きプレート、深鍋、ガラス蓋

Gallery 【画像】英国生まれの家電ブランド・ラッセルホブスが投入する2製品のスゴみを写真で見る(28枚)
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滝田勝紀
滝田勝紀
VAGUE家電統括プロデューサー
モノ雑誌の編集に15年以上携わり『デジモノステーション』編集長を歴任。現在は家電スペシャリストとして、国内外の最新テクノロジーを長年取材。All About家電ガイドやMakuakeエバンジェリスト、楽天ROOM公式インフルエンサー(フォロワー56万人超)など幅広く活動する。海外取材経験も豊富で、欧州家電メーカー本社や世界最大級の見本市「IFA」への造詣も深い。また、Z世代向けメディア運営やPR会社経営の傍ら、インテリアスタイリスト窪川勝哉氏とのユニット「𝒾𝓃𝒞𝒶𝒹𝑒𝓃𝓏𝒶」で家電開発も手掛ける。機能とデザインの両面から、心地よい暮らしのあり方を提唱している。

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