これぞ最後の“アナログ・ランボ”!? 世界わずか5台 希少すぎる6速MTを備えた15年前の「ムルシエラゴSV」の価値
ムルシエラゴの最終進化系「SV」
ランボルギーニの歴代V12モデルのなかでも、「ムルシエラゴ」は特別な存在です。2001年に「ディアブロ」の後継として登場し、アウディ傘下となったランボルギーニの技術力を取り込みながらも、V12エンジンを搭載したスーパーカーらしい荒々しさを残していました。
その最終進化形として2009年に登場したのが、「ムルシエラゴLP670-4 SV」です。
SVは「Super Veloce」を意味し、ミウラ、ディアブロに続く究極仕様の称号でした。
ミッドシップに縦置き搭載される6.5リッターV型12気筒エンジンは、最高出力670馬力・最大トルク660Nmを発揮。軽量化によって車重を約100kg削減するとともに、サスペンションや空力性能も見直され、ムルシエラゴの集大成と呼ぶにふさわしい性能を手に入れています。
生産台数は約300台とされる希少モデルです。
今回、RMサザビーズのオークションに登場するのは、そのなかでも特別な1台です。
シャシーナンバ4015のこの個体は、ランボルギーニの特別注文プログラム「Ad Personam」によって、深いメタリックブラウンの「マローネ・エクリプシス(Marrone Eklipsis)」に塗装されています。このカラーをまとって工場から出荷されたムルシエラゴLP670-4 SVは、この1台だけとされています。

さらに注目したいのがリアウイングです。LP670-4 SVといえば、大型の「エアロパックウイング」を装着した姿がよく知られています。しかし、この個体は希少な「ロードラッグウイング」を選択しています。
大型ウイング仕様よりもシンプルで、ムルシエラゴ本来のシルエットを美しく見せるのが特徴です。最高速も約336km/hから約341km/hへ向上するとされています。
そして最大のポイントが、6速MTです。
LP670-4 SVの多くは「E-Gear」と呼ばれる自動化MTを搭載していましたが、この個体にはクラシックなゲート式6速MTが組み合わされています。RMサザビーズによれば、MTを搭載したLP670-4 SVはわずか5台とされ、この個体はそのうちの1台です。
しかも、最後にサンタアガタ・ボロニェーゼの工場を出たMT仕様のLP670-4 SVと考えられています。
室内も特徴的です。一般的なSVでは軽量なカーボン製スポーツシートが採用されましたが、この個体はLP640用のコンフォートシートを装着。ブラウンのアルカンターラとアイボリー系のレザーを組み合わせ、走りだけでなく長距離での使いやすさにも配慮されています。
また走行距離は、わずか7906kmとなっています。
ムルシエラゴは、電動化やターボ化が進む以前の時代に生まれた、いわば最後の「アナログV12ランボルギーニ」です。しかもLP670-4 SVは、そのムルシエラゴの最終到達点。そこに希少なMT、特別色、ロードラッグウイングという仕様が重なった今回の個体は、単なる高価な中古スーパーカーではありません。
V12エンジン、MT、そしてランボルギーニらしい強烈な個性。そのすべてが揃ったこのムルシエラゴは、スーパーカー史のひとつの時代を象徴する存在と言ってよさそうです。
この2010年式ランボルギー二「ムルシエラゴLP670−4 SV」、2026年8月に開催されるRMサザビーズ主催のオークションに
最低価格なしで出品される予定です。
VAGUEからのオススメ
海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】