1001馬力はランボ・テメラリオ超え! アウディ新型「ヌヴォラーリ」に米国で試乗 限定499台のハイブリッド 乗ってわかった「アウディの目指すスーパースポーツ像」とは
すべてにおいて快適で洗練されている
続いてパワートレインをパフォーマンス・モードに切り替えると排気量4リッターのV8ツインターボエンジンが始動しますが、エンジン音はテメラリオに比べれば控えめで、決してうるさくありません。

助手席に腰掛けた人との会話にもまったく不自由しないほど、車内は静かに感じられました。
つまり、乗り心地、ハンドリング、パワートレイン、静粛性のいずれをとっても、ヌヴォラーリはスーパースポーツカーの常識とは異なっていて、より快適で洗練されているように思えました。
ヌヴォラーリのインテリアもまた、そうした印象とよくマッチしていています。
シートはヌバック調のレザー張りで落ち着いた雰囲気。シートそのものはシェイプが深く、いかにもホールド性が高そうですが、そのいっぽうでシート地の切り替えしが少ないためにスポーティな印象は薄く、むしろモダンな高級家具のように見えます。
ダッシュボード周りも同様で、派手な色調は用いられず、フラッシュサーフェイス化が徹底されたシンプルなデザインのため、とても洗練された印象を与えます。使われている素材も、いかにも高級そうです。
つまり、ヌヴォラーリはスーパースポーツカー界でも第一級のパフォーマンスを達成しているのに、乗った印象、見た印象はスーパースポーツカーというよりも超高級なグランドツーリスモに近かったのです。
ちなみに、フロントには空力デバイスのSダクトを装備しているため、いわゆるラゲッジスペースはありませんが、シートの後ろ側に小旅行用のバッグを積むスペースは確保されているそうです。

一部の人には物足りなく思えるかもしれないヌヴォラーリのこうしたキャラクターは、アウディが今度目指す方向性を正しく示しているとも言えます。
というのも、今後のアウディについてデルナーCEOはこんな風に語っていたからです。
「力強いデザインと高い品質のインテリア。さらには高い品質や優れた精度をアウディ・ブランドに取り戻していきます。また、アウディは今後もコンパクトクラスの製品をラインナップするいっぽうで、(最高級SUVの)Q9もリリースします。そうした様々なセグメントのなかで、ブランドのポジションを少し高めるつもりです」
これまでもアウディはドイツ・プレミアムセグメントのなかでもとりわけクォリティにこだわるブランドとして知られていました。新しいデザインにくわえて優れたクォリティを実現した次世代アウディの誕生が待たれます。
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