都内の“環七・環八”は誰もが聞き覚えあるのに「一から六」は存在しない? 数字が飛んでいる東京の環状道路にまつわるナゾ
「環七」や「環八」が「番号」で定着したはなぜ?
では、なぜ「環七」と「環八」は通称ではなく番号による呼び方がそのまま定着しているのでしょうか?
これにはいくつかの理由が考えられます。
まず、「環一」から「環六」までの道路は、江戸時代からの旧道や既存の街道を整備・拡張する形で作られた区間が多く、もともと地域に根付いた呼び名が存在していました。
一方、「環七」や「環八」はあくまで都市計画によって整備された比較的新しい道路です。
特に、「環八」は全線開通までに長い年月を要しており、区間ごとに工事の進捗が異なっていた時期もありました。
このように、新しく作られた道路であったがゆえに、旧来からの通称が存在せず、結果として計画段階の番号がそのまま定着した、と考えられています。

そのほか、「環七」と「環八」はどちらも都内の広範囲を貫く長大な道路であり、区間ごとに異なる呼び方をすると逆に分かりにくくなるという事情もあったと考えられます。
言い換えれば、道路の規模が大きく、複数の区にまたがっているからこそ、統一的な番号呼称の方が案内や地図表示において実用的だったというわけです。
なお、「環一」から「環六」といった名称がまったく使われていないわけではなく、都の資料や道路標識などでは今でも正式な番号表記が用いられる場面があるようです。
※ ※ ※
ちなみに、東京都の環状道路計画には、「環八」のさらに外側にあたる「環九」や「環十」に相当する構想も存在していたとされています。
「環九」や「環十」は実現していないものの、「東京外かく環状道路(外環道)」や「首都圏中央連絡自動車道(圏央道)」が、結果的にその役割の一部を担っていると言えそうです。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
前作大ヒットのスリクソンアイアンがさらに進化! 「ZXi」シリーズはアマチュアの武器になる【PR】