「こういう旅がしたかったんだよなぁ…」窓いっぱいに広がる青い海と特別な車内空間を満喫できる! 西日本の「海沿い観光列車」3選
穏やかな海景色と地域の特色を味わう、西日本の観光列車3選
海沿いを走る鉄道路線は、進行方向の窓いっぱいに広がる水面や空の様子を観察できることから、多くの旅行者に利用されています。
なかでも、車内での食事提供や地域住民による歓迎など、乗車すること自体を目的として設計された観光列車は、移動時間を充実させる手段として定着しています。
今回は、残暑の時期に車窓から海を眺めながら、それぞれの地域の特色を体験できる西日本エリアの観光列車を3か所取り上げます。
●JR四国「伊予灘ものがたり」
まず紹介するのは、愛媛県の松山駅から伊予大洲駅および八幡浜駅の間を運行するJR四国「伊予灘ものがたり」です。
伊予灘ものがたりは、基本的には週末の土日に1日4便運行されており、時間帯や走行区間に合わせて「大洲編」「双海編」「八幡浜編」「道後編」と異なる名称が設定されています。

朝の時間帯に伊予大洲へ向かう便や、夕暮れ時に松山へ戻る便など、乗車する時間によって変化する海や空の景色を観察することができます。
車両は3両編成で、それぞれの号車に特徴を持たせています。
1号車の「茜の章」は夕焼け空を連想させる茜色の外装で、前面展望を楽しめる大型のガラス扉や、4名まで利用できるボックス席を備えています。
2号車の「黄金の章」は太陽や柑橘類をイメージした外装で、海向きのペアシートや洋風の椅子が配置されています。
3号車の「陽華の章」は、定員8名の個室空間となっており、2名以上から利用が可能です。
走行中は車窓から伊予灘の穏やかな景色を眺めることができるほか、沿線の駅などで地域住民による出迎えや見送りが実施されている点も特徴です。
●JR西日本「etSETOra」
続いて紹介するのは、広島県の広島駅と福山駅の間を呉線経由で結ぶJR西日本「etSETOra(エトセトラ)」です。
列車名の「エトセトラ」には、ラテン語で「その他いろいろ」を示す言葉と、広島弁で「たくさんの」を意味する「えっと」という言葉が重ねられており、多くの魅力を感じてほしいという意図が込められています。

月曜日、金曜日、および土日祝日を中心に、呉線の海岸線に沿って運行が行われます。
外観は瀬戸内の海の青色と、海岸線から見える波の白色を基調としたデザインが採用されています。
車内では、瀬戸内海の風景を眺めながら、広島や瀬戸内の食材を使用したスイーツや軽食を味わうことが可能です。
往路である広島駅から福山駅へ向かう便では、和菓子や洋菓子のスイーツボックスを事前予約制で提供しています。
また、復路である福山駅から広島駅への便では、一部区間において車内に設けられたバーカウンターが営業を行っています。
バーカウンターでは、地元の酒造メーカーが製造したクラフトジンを使用したオリジナルカクテルが販売されています。
さらに、車窓の風景に合わせて解説が流れるオーディオガイドも用意されており、沿線の歴史や文化について知見を深めることができます。
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