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56年前の“黄色いフェラーリ”が米オークションで注目 「ディーノ246GT」の初期モデル「L」シリーズはなぜ人気? 他モデルとの違いとは

初期Lシリーズがコレクターから注目される理由

 フェラーリの歴史を語るうえで欠かせない存在のひとつが、1969年に登場した「ディーノ246GT」です。

 2026年10月に米国で開催されるブロードアロー・オークション主催の「オードレイン・オークション2026」に出品されるのは、1970年式のディーノ246GT。そのなかでも初期モデルにあたる「Lシリーズ」で、予想落札価格は45万~50万ドル、日本円にすると約6700万~7500万円と見込まれています。

 ディーノ246GTは、「206GT」の後継モデルとして登場しました。

 2.4リッターV型6気筒エンジンをミッドシップに搭載し、最高出力は195馬力。最高速度は235km/hに達するなど、当時としては非常に高い性能を誇りました。何より、ピニンファリーナによる流麗なスタイリングと、コンパクトなボディによる軽快なハンドリングが大きな魅力です。

 その246GTには、大きく分けて「L」「M」「E」という3つのシリーズが存在します。今回のLシリーズは、そのなかでも最初期に生産されたモデルです。1969年末から1971年にかけて生産され、Lシリーズの246GTはわずか355台ほど。

 今回の個体も1970年式で、出品車のシャシナンバーは00908です。

オークションに出品される1970年式のフェラーリ「ディーノ246GT」(c)2026 BROAD ARROW Auctions
オークションに出品される1970年式のフェラーリ「ディーノ246GT」(c)2026 BROAD ARROW Auctions

 Lシリーズがコレクターから注目される理由は、単に「古いから」ではありません。

 後のM、Eシリーズとは細部が異なり、初期の246GTならではの仕様を持っています。なかでも特徴的なのが、ホイールのセンターロックです。後のモデルでは5ボルト式へと変更されましたが、初期のLシリーズには1本のセンターナットで固定するホイールが採用されています。

 こうした初期型ならではのディテールが、コレクターズカーとしての価値を高めています。

 さらに今回の個体は、エンジンとトランスミッションがマッチングナンバーであることもポイントです。走行距離は約5万3000kmとされ、オリジナル度の高さも評価されています。

 では、45万~50万ドルという予想価格は高いのでしょうか。過去にはLシリーズが43万4000ドルで落札された例があり、別の個体では57万ドルの入札額に達したもののリザーブ未達となったケースもあります。

 こうした市場動向を考えると、今回のディーノは予想レンジの上限に近い50万ドル、約7500万円前後まで伸びても不思議ではありません。

 246GTのなかでも希少なLシリーズで、しかも初期型らしい仕様を残す個体。ディーノの価値が改めて見直されるなか、今回のオークションはその相場を占う一台になりそうです。

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