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なぜ令和のいま “35年前のフェラーリ”が人気上昇? 高騰を続ける「F40」 気になるオークションでの予想価格は

近年「究極のアナログ・フェラーリ」の人気が再上昇

 フェラーリを代表するスーパーカーの1台、「F40」が2026年9月に開催されるRMサザビーズ主催のチューリッヒ・オークションに登場します。

 1991年式のF40で、今回の予想落札価格は320万~350万スイスフラン。日本円にすると、およそ6億円前後という非常に高額なプライスが設定されています。

 F40は1987年、フェラーリ創立40周年を記念して登場したモデルです。そして、このクルマを語るうえで外せないのが、創業者エンツォ・フェラーリが最後に開発を承認したフェラーリであるという点です。

 現在のフェラーリには「F50」、「エンツォ」、「ラ・フェラーリ」など、歴代のフラッグシップモデルが存在します。しかし、そのなかでもF40は少し特別な存在です。

 その理由のひとつが、徹底的に「走ること」に特化したキャラクターでしょう。

 2.9リッターV型8気筒ツインターボエンジンは約471馬力を発生。カーボンファイバーやケブラーなどの軽量素材をボディに採用し、車重を抑えています。最高速度は324km/hに達し、当時としてはまさに異次元の性能でした。

 しかも、現代のスーパーカーのような快適装備はほとんどありません。インテリアは非常にシンプルで、ドアには一般的なドアハンドルすらなく、軽量化のためのストラップが備わるほどです。

 つまりF40は、「高級車」というよりも「公道を走れるレーシングカー」に近い存在でした。この荒々しさこそが、現在でもF40が高い人気を誇る大きな理由です。

 当初フェラーリは400台程度の生産を予定していましたが、予想をはるかに超える人気となり、最終的には約1315台が生産されました。それでも希少性は十分に高く、コレクター市場では現在も特別な存在として扱われています。

 今回出品される個体も、そうしたF40の魅力をしっかり備えています。フェラーリ・クラシケの認証を受け、エンジンとギアボックスはマッチングナンバー。ボディはもちろんF40を象徴するロッソ・コルサです。走行距離はカタログ作成時点で3万8725kmとなっています。

 さらに人気の「ノンキャタ・ノンアジャスト」仕様で、F40の軽量という魅力を体現しています。

スイスで開催されるオークションに出品される1991年式フェラーリ「F40」Neil Fraser(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
スイスで開催されるオークションに出品される1991年式フェラーリ「F40」Neil Fraser(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 F40の相場は近年さらに上昇しています。

 実際、2026年のRMサザビーズ・モントレーでは、わずか320マイルという超低走行の1991年式F40が836万5000ドル、日本円で10億円を大きく超える価格で落札されました。これはF40として史上最高額となっています。

 もちろん、今回の個体はそれほどの低走行車ではありません。そのため予想価格は320万~350万スイスフランに設定されていますが、それでも日本円で約6億円という金額です。

 F40は登場から約40年が経過した今でも、「最後のエンツォ・フェラーリ」「究極のアナログ・フェラーリ」という特別なイメージを持ち続けています。最新のフェラーリがどれだけ速く、快適になったとしても、F40が持つ荒々しさやシンプルさは再現できません。

 今回のオークションでは、そんなF40に対してコレクターがどこまで評価するのかが注目されます。予想価格どおりなら約6億円。もしそれを超えてくれば、改めてF40の根強い人気を証明する結果になりそうです。

Gallery 【画像】超カッコいい! 1991年式フェラーリ「F40」を見る(20枚)(20枚)
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