33年間ひとりのオーナーに愛されたカワサキのフラッグシップをオークションで発見 当時 世界最速市販車だった「ニンジャZX-11」とは
30年以上ワンオーナーで維持された個体とオークションの結果
今回オークションに登場した個体は、モデルチェンジが行われた1993年式のニンジャZX-11です。

特筆すべき点として、マサチューセッツ州サマービルの正規販売店で新車として購入されて以来、現在の出品者に至るまで一人のオーナーによって維持されてきました。
外装色は「キャンディワインレッド」と呼ばれる深い赤色で塗装されており、テールカウルには北米仕様であることを示すZX-11のレタリングが施されています。
大型のクリアウインドスクリーンや、段付き形状で乗車姿勢を安定させるツーアップシート、そしてリアグラブバーなど、高速巡航とパッセンジャーの快適性を両立する装備が当時のまま保たれています。
足回りには、ブラック塗装が施された17インチの3スポークアルミニウムホイールが前後に装着されています。
また、タイヤは2023年の時点でダンロップ製の新品へと交換されていることが報告されており、走行に向けたメンテナンスが行われてきたことがうかがえます。
サスペンションはフロントに43ミリ径のテレスコピックフォーク、リアには独自のユニトラック方式モノショックを備え、スプリングプリロードやリバウンドダンピングの微調整が可能な構造となっています。
ブレーキシステムは、フロントにセミフローティングローターと4ピストンキャリパーを組み合わせたデュアルディスク、リアにはシングルディスクが採用され、重量級の車体を確実に制動します。
ハンドル周辺には、スポーティなクリップオンタイプのセパレートハンドルが装備され、ライダーの好みに合わせて調整可能なクラッチおよびブレーキレバーが備わっています。
計器類は、北米仕様ならではの時速200マイルまで刻まれたスピードメーターを中心に、11500回転からレッドゾーンとなるタコメーター、燃料計、水温計がアナログ式で見やすく配置されています。
メーターパネル中央にある5桁のオドメーターが示す走行距離は約3万2000マイルとなっており、30年以上前の車両であることを考慮すると比較的少ない走行距離です。
搭載される1052ccの直列4気筒エンジンには、ラムエアシステムに対応するため京浜製の40ミリ径キャブレターが4基装備されています。
排気系には、後方へ向かって左右に伸びるデュアルアウトレット仕様のマフラーが装着されており、後端が斜めにカットされた特徴的なデザインが維持されています。
車両にはサービスマニュアル、車載ツールキット、スペアキー2本、予備部品に加えて、1993年当時の販売書類のコピー、そして取り外し可能なソフトタイプのラゲッジが付属していました。
なお、今回のオークションでは24件の入札を集め、最終的に4801ドル(約74万8000円)で落札されました。
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1990年代のフラッグシップとして一時代を築いたニンジャ ZX-11は、先進的な機構とすぐれた動力性能で多くのライダーを魅了しました。
新車時から一貫して同一の所有者に大切に管理されてきた今回のような個体は、当時のモーターサイクル文化を伝承するうえで貴重な存在です。
ビンテージやヤングタイマー世代の二輪車に対する市場の評価は高まっており、今後もこうした保存状態のすぐれた車両の動向に注目が集まりそうです。
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