世界に50台 走行261.3キロの“ほぼ新車”希少なアメリカン・スーパーカーがオークション登場 軽量ボディの「フォードGT」カーボン・シリーズとは
ワンオーナー車でほとんど走行していない極上車
アメリカを代表するスーパーカー「フォードGT」のなかでも、特に希少な「カーボン・シリーズ」がRMサザビーズのオークションに登場します。
2021年型となる今回の個体は、スイスで新車登録されたワンオーナー車で、走行距離はなんと261.3km。落札予想価格は58万5000~64万5000スイスフラン、日本円にして約7000万~7700万円とされています。
高額な落札予想価格の最大の理由は、そもそもカーボン・シリーズ自体が非常に希少なモデルであることです。
第3世代フォードGTは全モデル合わせても1350台しか生産されておらず、そのうちカーボン・シリーズはわずか50台とされています。さらに今回の車両は、その50台のうちの1台で、シリアルナンバーは「L251」です。
カーボン・シリーズの最大の特徴は、その名前のとおり徹底したカーボンファイバーの採用です。
ボディにはもともと大量のカーボンファイバーが使われていますが、カーボン・シリーズではさらにカーボン製ホイールやポリカーボネート製のエンジンカバーを採用。チタン製ホイールボルトなども組み合わせ、標準のフォードGTから18kg軽量化されています。
さらにカップホルダーまで取り外されるという、徹底した軽量化が特徴です。

今回の個体は、マットブラックのラッピングに、露出したカーボンファイバーによるレーシングストライプを組み合わせています。
カーボン製ホイールにはチタン製ボルトを組み合わせ、ブレーキにはブラックのブレンボ・キャリパーを装着。インテリアもブラックのアルカンターラとマットカーボンで統一され、スパルコ製バケットシートやステアリングホイールにはシルバーのステッチが入ります。
もちろん、見た目だけのスペシャルモデルではありません。
搭載されるのは3.5リッターV型6気筒ツインターボで、最高出力は660馬力。7速DCTを介して後輪を駆動し、0-100km/h加速はわずか3秒です。
そもそも第3世代フォードGTは、2016年のル・マン24時間レースでGTLMクラスを制覇したレーシングカーとの結びつきが強く、そのレーシングカー的な設計思想が市販車にも色濃く反映されています。
そして今回の個体をさらに特別なものにしているのが、走行距離です。2021年に登録されながら、2025年6月に整備を受けた後もほとんど走られておらず、カタログ作成時の走行距離は261.3kmにとどまります。
つまり「世界50台規模の希少性」「カーボン・シリーズならではの軽量化」「レーシングカー譲りの性能」、そして「わずか261kmという極低走行」が揃った個体です。これらが、7000万円を超える高額な落札予想につながっているのでしょう。
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