47年もの間眠り続けた“箱入り新車”!? 未組立のホンダ「CR125R エルシノア」を米国オークションで発見 当時の約39倍 オドロキの落札価格とは
70年代モトクロスブームの頂点に立つ名車
2026年11月、アメリカのオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」にて、1979年式のホンダ「CR125R エルシノア」が登場しました。
CR125R エルシノアは、1970年代に国内外のモトクロス界を席巻した本格モトクロッサー「CR」シリーズに属する競技用モデルです。
当時、モトクロスレースの過激化に伴い各メーカーの開発競争が激化するなか、ホンダは戦闘力を大幅に高めたフルモデルチェンジ版として1978年末に本モデルを投入しました。
1973年の初代登場から熟成を重ね、サスペンションのロングストローク化や、125ccクラスとしては極めて異例である「前輪23インチホイール」をこの年式限定で採用したのが最大の特徴であり、荒れたコースでの圧倒的な走破性を誇る設計となっています。
当時のライバルメーカーの市販レーサーと比較しても、軽量な車体に限界までパワーを絞り出した空冷2ストロークエンジンの組み合わせは強烈であり、アマチュアからプロまで多くのライダーを魅了した1台でした。

今回出品された個体は、納車時から工場出荷用のクレートに入ったまま保管されていたとされるモデルです。
現在の所有者は2011年頃に取得しており、今回のオークションでは車両本体だけでなく、保管されていた木製と金属製のクレートも付属して出品されました。
外観は、ボディやフレーム、エンジンまで赤色で統一されており、マルチカラーのグラフィックと前面・側面のナンバープレートが組み合わされています。
足まわりにはワイヤースポークホイールを採用。フロントは23インチ、リアは18インチで、凹凸のあるタイヤが装着されています。
サスペンションは、リーディングアクスル式のテレスコピックフォークと、スイングアームに取り付けられた2本のショックで構成されているほか、前後のブレーキにはマグネシウム製ドラムブレーキを採用しています。
ハンドルはブラック仕上げのクロスブレースタイプで、ブラックのグリップやスイッチ類、明るい色のレバーが組み合わされています。
シートはブラックのビニール製ソロシートで、高い位置に取り付けられたフェンダーやサイドスタンドも備えています。
搭載されるエンジンは、123ccの2ストローク単気筒です。ケイヒン製キャブレターとキックスターターを装備し、排気系には上向きに取り回されたエキスパンションチャンバーを採用。トランスミッションは6速で、動力はドライブチェーンを介して後輪へ伝達されます。
なお、車両には計器類が装備されていないため、正確な走行距離は不明です。また、販売には車両を覆う段ボール箱や専用クレートが含まれていますが、所有権証書や登録証はなく、売買証書のみでの出品となりました。
今回のオークションでは45件の入札を集め、最終的に7万ドル(約1106万円)で落札されました。発売当時の価格は28万円だったことから、約39倍にまで価値が上がったことになります。
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