カメラを構えたくなる圧倒的な美しさ! ただ本を読むだけじゃもったいない “独自の空間デザイン”が光る都内の「名建築図書館」3選
続いては北区と武蔵野市に位置する図書館
●北区「北区立中央図書館」
次に紹介するのは、北区十条台に位置する「北区立中央図書館」です。
この図書館は、JR王子駅から徒歩15分、またはJR十条駅から徒歩12分ほどの場所に立地しています。

建物の大きな特徴は、1919年に建設された旧陸上自衛隊十条駐屯地の赤レンガ倉庫(275号棟)を活用し、新築部分と一体化させて作られている点です。
北区の近代産業の歴史を伝える赤レンガの構造を生かしたデザインは、時間とともに風景になじむ落ち着いた佇まいを形成しています。
館内は3層構造となっており、1階が総合フロア、2階がこども図書館、3階が協働フロアとして構成されています。
施設全体には段差のないユニバーサルデザインが採用されており、車いす利用者にも配慮された高さの書架や机が配置されています。
生涯学習の拠点として40万冊を超える蔵書を揃えるほか、有料データベースを活用できる席や自動貸出機なども備えています。
また、館内には寄贈図書を公開するドナルド・キーンコレクションコーナーや、地域の歴史資料を集めた「北区の部屋」も設置されています。
●武蔵野市「武蔵野市立ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス」
最後に紹介するのは、武蔵野市境南町のJR武蔵境駅南口前に位置する「武蔵野市立ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス」です。
この施設は2011年1月に竣工した地上4階・地下3階建ての施設であり、図書館機能をはじめ生涯学習支援、市民活動支援などの機能を備えています。

建築上の大きな特徴は、「ルーム」と呼ばれる壁と天井が曲面でつながったシェル状(貝殻状)の空間ユニットが連続して配置されている点です。
各階には大きさの異なるルームが組み合わされており、次のルームへ自然と誘われる回遊性を高める設計が施されています。
図書フロアは地下2階から地上2階に分散配置されており、フロアごとに異なるテーマに沿った本棚が設置されています。
具体的には、1階のラウンジや地下1階のメインライブラリー、地下2階のティーンズスタジオなど、目的に応じたエリア分けがなされています。
蔵書数は図書18万冊、雑誌600タイトル、新聞30紙を揃えており、約300席の閲覧席とともに快適な滞在環境が提供されています。
※ ※ ※
このように、東京都内には歴史的な赤レンガ建築を改修した図書館や、シェル状の曲面を用いた独特な空間構造を持つ図書館が存在します。
明治や大正の面影を残す歴史的建造物の造形や、現代建築における空間設計の工夫は、読書を行う場としての快適性や利便性を支えています。
今後もこれらの施設が、地域の知的な創造や交流を生み出す拠点として、どのように活用されていくのか注目されます。
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