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ANAのスーパーフライヤーズカードは「年間300万円」使わなくても残す価値あり!? 旅行好きには悩ましい 2028年以降の“新時代の最適解”とは

最大の違いは「スターアライアンス・ゴールド」

 むしろプラスとライトの決定的な違いとなるのが、スターアライアンスでの扱いです。

 SFCプラスなら従来通りスターアライアンス・ゴールドですが、ライトはスターアライアンス・シルバーになってしまうからです。

 これはユナイテッド航空、ルフトハンザ、シンガポール航空、タイ国際航空などスターアライアンス加盟航空会社での恩恵がなくなることを意味し、海外へ出掛けた際の影響はきわめて大きくなります。

9月29日にANAより発表されたSFC新制度の見直し。ラウンジの利用条件が緩和されたことがわかる
9月29日にANAより発表されたSFC新制度の見直し。ラウンジの利用条件が緩和されたことがわかる

 ではそのためにSFCプラスを維持すべきなのでしょうか。ここで年間決済額300万円という数字を考えてみます。

それは月平均にすると25万円。もし、公共料金や日常の買い物、家族カード利用などをANAカードに集約し、無理なく年間300万円に達する人なら、SFCプラスを維持するのは容易でしょう。

 一方、プラスのためだけに、他のカードで決済していた支払いまでをANAカードへ移すのであれば話は変わります。他のカードで得られるポイントやマイル、付帯サービスを失うマイナス面も考える必要があるからです。

●JGCとの「二刀流」という選択

 そこで考えたいひとつの提案が、日本航空が提供する会員制度「JGC(JAL Global Club=JALグローバルクラブ)」との組み合わせです。

 JGCを持っていれば、ワンワールド加盟航空会社を海外で利用するときにもJGCのサービスを利用できます。ANAはSFCライトとして維持し、ワンワールド側はJGCを使う。航空会社を使い分ける人には魅力のある組み合わせと言えます。

 ただし、この方法には知っておくべき重要な条件があります。

 現在、JGCへ新規入会するには、まず「JAL Life Statusプログラム」で1500 Life Statusポイント(LSP)以上を獲得する必要があります。1500LSPは「JGC Three Star」の基準であり、これを達成したうえで、CLUB-Aカード以上の対象となる「JALグローバルクラブ JALカード」を保有することで、JGC会員となることができます。

 しかし、LSPは簡単に1500まで到達できるものではありません。

 たとえばJAL国内線なら1搭乗につき5LSPです。単純に国内線搭乗だけで1,500LSPを獲得しようとすれば300搭乗に相当します。
 
 国際線は1000区間マイルごとに5LSP。JALカードも2000ショッピングマイルにつき5LSPです。このほかJAL Payなど対象サービスでも積み上げられる制度となっています。

 従って、すでにJGCを持っている人と、これからJGCを取ろうとする人では事情がまったく違うと言っていいでしょう。

 既存JGC会員なら「SFC LITE+JGC」は有力な選択肢になりますが、SFCしか持っていない人が「SFC PLUSを維持したくないからJGCを取ろう」と考えても、“1500LSP”という高い壁があります。短期間で簡単に代替できる資格ではないのです。

●ラウンジだけならPriority Passという手もある

 そこで、もうひとつ考えておきたいのがPriority Pass(プライオリティパス)の活用です。

SFC LITE会員にとって、スターアライアンス・ゴールドを失うことで困るのが「海外で航空会社ラウンジが使えなくなること」とするなら、プライオリティパスで補完できる場合があるということです。

 プライオリティパスは航空会社やアライアンスとは関係なく、世界各地の対象ラウンジを利用できるサービスです。直接入会することもでき、2026年9月現在、最上位のPRESTIGEは年会費469米ドルで本人のラウンジ利用が無料、同伴者は1回35米ドルです。このほか、プライオリティパスが付帯するクレジットカードを持てば、無料利用回数や同伴者料金などはカードごとに異なるものの、その年会費は無料となります。

 もちろんSFCプラスの完全な代替ではありません。プライオリティパスで利用できるラウンジは空港ごとに異なり、スターアライアンス・ゴールドで利用できる航空会社ラウンジと一致するとは限らないからです。

 また混雑状況によって入室できないこともあると、規約に記載されています。

それでも「海外旅行で出発前にラウンジで休めれば十分」という人なら、年間300万円の決済条件を達成するより、プライオリティパスを用意する方が合理的と言えるかもしれません。

Next現SFC会員はまず「何を失いたくないか」を考えよう
Gallery 【画像】ANAのスーパーフライヤーズカードはこう変わる! 写真でチェック(12枚)(12枚)
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会田肇
会田肇
モータージャーナリスト
1956年、茨城県生まれ。大学卒業後、自動車雑誌の編集部を経てフリーランスに転身。カーナビやカーAV分野を中心に取材・執筆活動をスタートし、現在はインフォテインメントシステム、ADAS(先進運転支援システム)、ITS(高度道路交通システム)など幅広いモビリティ分野を取材対象としている。また、趣味である旅行好きが高じてエアライン関連の取材・執筆も行う。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

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