新4気筒エンジン搭載で“100万円切り” ホンダ「CB400スーパーフォア」誕生の舞台裏 “4モデル同時開発”でも専用設計にこだわった理由【Behind the Product#46】
「CB」と「CBR」でもつくり分け! 軽量化と“音”へのこだわり
また「CB」と「CBR」はシートレールが異なっています。しかも、別体式ではなく一体式となっていることから、フレームから全く別の設計とすることが求められたといいます。
「シートレールをボルトオンタイプにする構造も検討したのですが、それだと重くなってしまいます。軽量化というねらいを実現するため、今回は一体構造としました」
というのは、完成車設計担当の青木宏次さんの言葉。車体も妥協なくつくり込まれていることが伝わってきます。
さらに「CB」と「CBR」では、吸気システムの構造も異なります。燃料吸排気担当の千葉啓登さんは、その理由を次のように話します。
「吸気音にこだわり、特に『CB』はエアクリーナーへの吸気ダクトを左右で異なる長さとしています。これにより、低回転域から“音”を楽しめるようになっています」
実際に試乗してみると、回転数にかかわらず、アクセルを大きく開ければ迫力ある吸気音が響くことを実感しました。
4モデル同時開発というハードなプロジェクトでありながら、エンジンも車体も妥協することなくつくり込まれた新しい「CB400スーパーフォア Eクラッチ」と「CBR400Rフォア Eクラッチ」。開発責任者代行を務めた橋本貴明さんは、そのプロジェクトの成果について次のように振り返ります。
「大変なことはいろいろありましたが、高次元でバランスさせたバイクができたと感じています。ここにいるチームメンバーの多くが実際に購入している事実が、その証だと思います」

ライダーとしても経験豊富で“大型二輪免許”の所持者も多い開発担当者たちが、400ccのバイクを所有したいと考えていることは、完成度の高さを物語っているといえるでしょう。
●新開発4気筒でなぜアンダー100万円を実現できたのか
そこまでつくり込まれていながら、新型「CB400スーパーフォア Eクラッチ」はアンダー100万円となる消費税込99万8800円という価格を実現していることにも驚かされます。
その点について、ホンダモーターサイクルジャパン商品企画部の木村康太さんは次のように話します。
「このモデルでバイクに乗り始める人が増えて欲しいと考えており、選んでもらうには100万円を切ることは必須だと思っていました。中国市場向けモデルと同時開発するという機会を逃すと、新開発の4気筒モデルでこの価格を実現するのは難しかったと思います。まさに唯一無二のタイミングだったと思います」
街乗りから長距離ツーリング、そしてワインディングまで、幅広いシーンで4気筒サウンドを楽しめるモデルに仕上がっている「CB400スーパーフォア Eクラッチ」と「CBR400Rフォア Eクラッチ」。
これだけ完成度の高い「CB400スーパーフォア Eクラッチ」を手の届きやすい価格でリリースできた背景には、4モデル同時開発というハードワークのなかで妥協のないつくり込みを続けた開発チームの尽力があったのでしょう。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
前作超え感じさせる“ロケット級”の飛び実現へ! 新スリクソン「ZXi RKT」ドライバー4モデルの実力を試してみた【PR】