雨天でも1102人が集結! ポルシェの世界的イベント「Sportscar Together Day」はなぜ盛り上がった? 「PEC東京」5周年で実感した“ブランドの求心力”
雨でも1102人が来場! 世界中のポルシェファンがつながった1日
千葉県木更津市にある「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(以下、PEC東京)」を訪れたのは2026年9月12日。空模様はあいにくの雨でした。
屋外イベントなら少しばかり客足を心配してしまいそうな天候でしたが、会場へ到着するとすぐ、そんな心配は全くの杞憂だったと実感しました。
この日、開催されたのは、世界的なポルシェのイベント「Sportscar Together Day」。一般参加枠は募集開始からわずか4時間ほどで定員に達したといい、当日は1102名が来場。来場車両は567台に達しました。
そもそも「Sportscar Together Day」が始まったのは2018年。1948年にポルシェの名を冠した最初のスポーツカー「356 No.1 ロードスター」が登録されてから70周年を迎えたことを記念し、スポーツカーの魅力をポルシェファンの皆で祝うイベントとしてスタートしました。
2026年は世界10か所の「PEC」で9月12日と13日に開催。世界全体では約1万4000人、約4000台が会場に集まったといいます。しかも同イベントは、ポルシェのオーナーだけのものではありません。スポーツカーが好きなら、愛車でドライブに出かけたり、仲間と集まったりするだけでも参加できる……そんな懐の広さも特徴です。
2026年は、2021年にオープンした「PEC東京」がちょうど5周年の節目を迎える年。そんなアニバーサリーを祝うイベントも兼ねて日本でも開催されました。

とはいえ、当日の会場の盛り上がりを目の当たりにすると、単に5周年だから1102人が集まった、とは思えません。では、雨にもかかわらず多くの人が木更津の「PEC東京」まで足を運んだ理由は、一体なんだったのでしょう?
●「959」から歴代「RS」まで! 会場そのものが「ポルシェ博物館」のように
多くの人が「PEC東京」に足を運んだ理由、その答えのひとつは、駐車場から建物の中まで歩いてみてすぐに分かりました。とにかく、視界に入ってくるポルシェ各車が“濃い”のです。
会場には、「918スパイダー」や「959」、初期型の「911」、タキレーシングの「910カレラ10」、第1回「日本グランプリ」に出場した「356A」など、ポルシェの歴史、そして日本との関わりを語る上で興味深いモデルがズラリ。
さらに、「911カレラ RS2.7」を筆頭に、“964”や“993”の「RS」、“996”世代の「GT3 RS」、“997”の「GT3 RS 4.0」、そして最新の「GT3 RS」まで、歴代の「RS」モデルが並ぶ光景はまさに圧巻のひと言。さらにその多くは、個人所有とのことですから驚きです。
単に最新モデルだけを並べるだけなら、新車発表会やモーターショーでおこなえばいいでしょう。しかし、半世紀以上前のモデルと最新世代の「911」が同じ会場に並び、その周囲を子どもから長年のポルシェファンまでが取り囲む……そんな光景を見ていると、ポルシェというブランドが長い時間をかけて積み重ねてきた信頼や愛着を理解できた気がします。

しかも楽しみは、クルマを眺めることだけではありません。今回のイベントでは、「PEC東京」の施設を使ってのドライビング体験も提供されました。
「ニュルブルクリンク」の“カルーセル”や「ラグナ・セカ」の“コークスクリュー”など、世界の名物コーナーを再現した“ハンドリングトラック”を始め、車体後部の挙動を意図的に乱して車両制御を体験する“キックプレート”、SUVの性能を試せる“オフロードコース”、“ドリフトサークル”などで、「911」や「カイエン」といった最新モデルの走りを体験できたのです。
ショールームに飾られるクルマを見るだけではなく、実際にポルシェを走らせてそのスゴさを体験できる……この「見る」と「乗る」の距離が近いことは、「PEC東京」ならではのポイントといえるでしょう。
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